withコロナ時代の小さな会社の適応戦略-06業務フローの非接触化 デザイン制作Before編

新型コロナウイルス感染症の影響に対して、地方の、小さな、BtoBサービスを提供する会社はどう適応したらよいのか、試行錯誤の記録を「withコロナ時代の小さな会社の適応戦略」というテーマで書き記す備忘録&日記シリーズ。
▶最初はここから。
withコロナ時代の小さな会社の適応戦略-0

【目次】
1:STUDIO Kへのご依頼とサービス提供方針
2:まずはBefore Designについて
3:業務プロセスの非接触化検証
4:非接触化業務フローの残る問題は「撮影」のみ

1:STUDIO Kへのご依頼とサービス提供方針

緊急事態宣言以来、テレワークやらオンライン会議やらを進めてきたのですが、もう一つ、新たに構築しなければならいないフローがあります。それがお客様からご用命いただく業務のフローの組み直しです。弊社を説明するときに、鹿児島を拠点とする「マーケティングに強い地方の小さなデザイン会社」と称しておりまして、地方のデザイン会社がお客様からいただくご用命というと、
「商品のパッケージを作って欲しい」
「会社案内のデザインをお願いしたい」
「新聞広告をデザインしてほしい」
というようなことをイメージされるかもしれませんが、実はご相談の半分以上が
「商談の成約率を段違いに上げたい」
「商談してから成約までの時間を短縮したい」
「ECサイトでの自社販売を始めたい」
「県外に販路を開拓したい」
「自社名で勝負できるようブランド化を図りたい」
「創立◯周年を既存取引先との関係強化につなげたい」
「現在の資源・資産を使って新規事業を立ち上げたい」
のような「デザインする随分前の段階」からのご相談なのです。

ということでデザインに至るプロセスが結構ユニーク。サービス提供方針の中でも「Before DesignとAfter Designを重視する」を掲げておりまして、デザインの前後がけっこう重いのです。その一連のプロセス、この非接触時代のなかでちゃんとやっていけるかな?という検討も行っています。

2:まずはBefore Designについて

これが弊社の「Before Design=デザインに至るまで」のワークフローになります。これに従って検証してみました。

3:業務プロセスの非接触化検証
1:ヒアリング
【対面会議→オンライン会議で代替】
先日、初対面の方とコミュニケーション戦略に関するオンライン・コンサルティングを行って大丈夫との確証を得ましたので、初対面ケースでも有効だと考えています。

2:リアル調査(企業)
【現地で会社・工場見学→会社・工場の中を説明しながら歩いてもらい動画中継】
数値系は今まで通りデータをいただければよく、商品調査も実物さえあれば大丈夫。話を聞くのも1と同様オンライン会議で代替できるのですが、会社や工場見学はどうしたものか・・・。行かないとわからないことの典型なのです。ということで、先日、ipadをもって現場を歩きながら説明や質疑応答しながらの見学方式で実施しました。空気感を完全に把握できるかというと70点な感じはしますが、0点か70点かといえば、70点の方がよいわけです。その代わりにヒアリングを回数増やしたり丁寧に行ってフォローすることにしました。

もうひとつは売場調査。首都圏や関西、福岡等の売場には定期的に通って頭に入れているので代替把握しているのですが、コロナ時代になって店頭の様相は様変わり。そこは諸々の調査手段や情報ソースにより、「目指す売場である、東京の◯◯の◯◯店の現在のリアルな様子を具体的にイメージする」手法で補っています。子どものころから、計画を立てるときに相当な詳細さで物事が動いていくさまを脳内に思い描く癖があったのが、ホント、役立っています。

3:データ調査(市場)
【今まで通り】
リアルもデータも調査からの確信あるコンセプト立案は弊社の得意とするところでして、特にデータ調査は何の問題もありません。ちなみにこのデータ調査、個別の案件のための固有の調査を行うのではなく、世の中に公開されている情報をテーマに沿って集め、読み解いていけばコンセプト立案にたどり着くというもので、ほんとうに大事にしているのです。リアルもデータも、調査は弊社の提供価値の要です。

4:コンセプト仮説
【今まで通り】
1~3で収集した情報をもとに仮説立案を行う段階。今まで通りで大丈夫です。

5:コンセプト検証
【今まで通り】
4で立案したコンセプトが通用するかどうか、3→2→1とさかのぼりつつ検証しますが、これも問題無し。

6ビジュアル戦略
【今まで通り】
検証したコンセプトに従って、それを数多ある条件のなかでどうビジュアル化するかという、大きな方向性を出す段階です。この方向性で、狙い通りに何かを動かせるか、事態を変化させられるかが決まる、完全に脳内ワークです。

7:デザイン設計
【今まで通り】
6の戦略をもう少し具体化したもの。表現方法、色・書体などデザイン要素の選択、写真やイラスト・動画など素材の選択などを行いますが、これも今まで通り。

8:チーム編成
【対面打合せ→オンライン打合せ】
メールや電話に加え大型案件の場合や始めて依頼するクリエーターには直接会って打合せをおこなっていましたが、これはすべてオンライン会議に代替します。

9製作(コピー・写真・動画等)
【立ち会い撮影→???】
コピー(文字原稿)は弊社では95%中島が書いているので問題無し。あとは写真や動画なんです。これらの撮影時にはたとえばこんなふうに、関係スタッフが集まって行われます。

もちろん最少人数にしたり、現場でもソーシャル・ディスタンシングを実行するなどの方法はありますが、すでに「感染可能性を極限まで押さえたい場所」には外部の人間が一人たりとも入れないという現場も発生しています。この撮影現場問題については、そもそも撮影できる範囲でコミュニケーション企画を設計することと、どうしても撮影が必要という場合には現在カメラマンさんたちと「現場に行かず撮影する方法」について相談を進めており、もうすぐその代替方法を実施することになっています。やってみないことにはわかりませんが、ここもどうにかクリアできるのではないかと考えています。

10:デザイン
【今まで通り】
ここは完全デスクワーク。デザイナーがテレワークでがんばります。

11:デザイン検証
【今まで通り】
これについても現場無しでもできる弊社独自の検証方法がありますので問題ありません。

12:提案・プレゼンテーション
【対面→オンライン】
対面で打合せ机の上でやっていたことはオンライン化できます。準備内容が少々変わりますが、あからさまなデメリットは発生しそうにありません。

4:非接触化業務フローの残る問題は「撮影」のみ
ということで、デザイナーと検証を行いましたが、残る問題は撮影のみ。カメラマンとの代替案検討は終わっており、あとは実際にやってみての検証を待つのみです。いくら事前に考えても、実際にやってみないとわからないこともありますから・・・。

今回はコロナ感染予防のための非接触可という外圧から始まった業務プロセスの再構築なんですが、やってみると気づいていなかった既存方法の価値がわかったり、効率化できたり、案外と知恵は出るものだと思っています。非接触化は「制約」ではあるのですが、よく言うではないですか、「制約を越えると新しい価値が見つかる、新しいアイデアが生まれる」と

ということで、ビジネスの範疇においては、非接触化で足踏みしたり縮こまったりすることなく、知恵と創造性が試される「ビジネス的なお題」と捉えて、聖域無くすべてを見直して行こうと思っています。

(あ、徐々にご案内始めておりますが、今月からご請求書はメールへのデータ添付にてお送りさせていただきます♪)