撮影の日々とうつわ選び
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毎年のことではありますが、9~12月は撮影機会が多いシーズン。
昨日は、おそらく(?)今年最後の撮影でした。
撮影にはもちろんフォトグラファーというプロがいますが、他にも
トマトをカットして目的にかなう形状・大きさのものを選び出し、
葱の束から構図に合うものを数本選び、
必要な料理を見目麗しく作り上げそれらを狙いにそって器に盛り付け
周囲合わせてコーディネートするのがフードスタイリスト。
そのスタイリストさんと撮影中に器の話で盛り上がりました。
「このうつわ、どこで買ったの?」と聞かれたのがきっかけです。
残念なことに鹿児島は器を買える場所が少ないため、
私たちのような食の写真を多く扱う職業にとっては少々つらい面があります。
出張時に時間があれば物色したり、
急ぎのときはネットで特殊ワードを入れて検索して探し出したりしますが
「こういうのが欲しい!」というのがなかなかなかったりするわけです。
食は容器包装無しでは移動も販売もできないのと同様、
うつわがなければ楽しむこともできない、食を彩る重要パート。
かんたんにはあきらめられない…ので毎回必死で探しています。
どんなにがんばって料理をつくっても、腕の良いフォトグラファーが撮影しても
うつわが狙いに合っていないと、そもそもその写真に興味もってもらえません。
鹿児島にも窯元がたくさんありますから、
もっと多様なコンセプトの器が増えるといいのになあと思うし、
「食とうつわ」一緒に提案するようなこともしてみたいところです。