地域産業の活性化に向けた地域資源マーケティング。
事業者支援事業のプロデュース役を担います。
2011年に鹿屋市の事業を担当したことから、STUDIO Kのサービス・プログラムの一つになりました。
この時のテーマは、当時ほとんど知名度がなかった「かのや紅はるか(さつま芋)」と「かのや深蒸し茶」の知名度向上を図りたいというもの。
「利用者を増やすために無料サンプルを鹿児島市内などで配布したいがどうしたら良いか」というアイデアをお持ちでしたが、無料サンプルを配っても記憶に残りにくく、何より自分での購入に至るかどうか・・・。いったん企画をお預かりし、ゼロベースで検討。再度提案したものが、実施企画となりました。
その内容は、
◯継続購買が望まれるターゲットを設定→業務用=事業者
◯無料配布ではなく本気で食材に向き合い特長を実感してほしい→レシピコンクール
◯熱に強い・風味が豊か・甘みが強いなど商品特性を生かしたジャンルでの提案→スイーツのレシピ
◯マスコミでの情報発信が期待できる→レシピ案だけではなく実際のスイーツを試食評価するコンクールの場を設定 など
結果、新聞の一面をスイーツの写真が飾る、優勝レシピのコンビニ・スイーツ化、コンクール参加菓子店が両食材を現在も継続仕入れ中などの成果を生み出すことができました。
地域ニーズをとことん掘り下げるから生まれる独自企画。
どこかで成功したやり方・方法であっても、その地域・対象事業者にとって効果があるかは別問題。地域に存在する地域特有の事業課題にダイレクトに取り組む企画編成がSTUDIO Kプロデュース企画の特長となっています。
まずは、地域の中小企業・小規模事業者の方の現状や抱える課題を徹底的にリサーチします。たとえ同じ業種であっても、地域が抱える課題も地域の事業者さんが持つ強みも異なるからです。
リサーチにより見えてきた課題・テーマを、どんなプログラムやコンテンツで取り組むかを考えるのが企画段階です。
複数の企画案を組み合わせ全体のプログラムを編成したのち、個別企画を作り上げます。同じセミナーであっても、テーマにより実施方法や内容を変えることで、細やかな最適化が可能となります。
これらが地域最適化された行政プログラムを生み出すプロセスです。
行政・自治体委託事業のモデルケース
地域産業でのデザイン導入・ブランド化
鹿児島県主催「鹿児島の食とデザイン」を7年に渡り企画運営。毎年公募があり毎年競合プレゼンで選出いただき受託しておりました。その成果の一つはブックレット『鹿児島の食とデザイン・ストーリー』にまとめています。
鹿児島の食とデザイン | 「鹿児島の食とデザイン FOOD × DESIGN」の公式サイト
産業活性化のためのコンテンツ開発
観光コンテンツ(動画、写真、ネットワーク形成など)、食材活用を図るコンテンツ(レシピ、イベント行事など)、地域資源プロモーション・メディアなどの制作を行います。
ロゴマークの公募選定
九州地方知事会等主催「統一ロゴマーク・デザイン募集」などの公募設計・運営。単にロゴマークを選ぶだけではなく、ブランディングの旗頭として機能するロゴマークを適切に募集~審査~発表に至る一切のプロセス設計と実務をお受けしています。
大切にしている成果指標
- 【参加社・者数】各種プログラムへの参加社・者数
- 【取材・掲載数】テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアなどでの取材・掲載報道回数
- 【商談成約数】商品開発やデザイン開発により開拓できた新しい売場数
- 【関係者評価】取引先・バイヤー・消費者などからのナマの声・アンケート
- 【参考事例】創出したモデル事例の数・規模・ストーリー
目指すのは「行動変容をもたらすプログラム編成」。
たとえばセミナー、参加申込が少なければ、それはニーズに合致していないコンテンツであることを意味します。
たとえばロゴマークの公募、応募数が少なければ、それはデザイナーの意欲をかき立てることができなかったことを意味します。
行政・自治体の事業の対象者は行政・自治体の職員の方ではありません。その事業の対象者に何かしらの行動変容をもたらすことが共通した要求ポイントです。
- 何があれば意欲が湧くのか。
- その意欲でどんな行動をとってほしいのか。
- 結果何が、何の事態が変わるのか。
この3点の設計こそがポイントなのです。
対象者リサーチにもとづき、インサイトを発見し、プログラム編成を行うことが、STUDIO Kの行政・自治体事業企画運営時の特長です。