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暮らしの中にすぅっと入り込むデザイン。

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昨日のこと、少々遅い時間に帰宅したもので、リフレッシュのためミントティーを作ろうと冷蔵庫をあけたら、(おっ!)と思うものがありました。

それは友人のデザイナーがデザインしたパッケージをまとった、とある食品。

リリースされた後、たまたまその話を聞き、日常のものにちょっとした品格が感じられるデザインがいいね、おいしそうだねと、そういう話をしていたのです。

そんな経緯を何も知らない家族は、スーパーの売り場で、ふつうにその食品を見て、目について、食べたいなと思って買ったのでしょう。

これぞデザインの役目を果たしきった機能するデザイン。購入までのストーリーをデザインで導線づくりできているデザイン。良い仕事してますねー、と思うと同時に、自社なり友人なりが関わった商品に思わぬところで偶然出会うというサプライズにも似た喜びを感じました。

きちんと機能するデザインになっていれば、それは必ず世の中で居場所を獲得する、流通に乗る、モノも情報もトラフィックが増えていく、そしてデザインした当事者や関係者の目に触れる、偶然。

売り場という販売のシーンで見かける、出会うことはカンタンなのですが、こんなふうに家族の誰かが買ってきたり、どなたかから贈り物としていただいたり、街なかでそれを持っている人を見かけるなど、自分の暮らしエリア・活動エリアにふっと入ってくる、ステップインしてくると、それってけっこう売れてる証拠になるのです。

逆に言えば、そんなふうに出会ったときに嬉しくなるような仕事を自らも積み上げていかないといけないということ。深夜に肝に銘じました。