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《食品表示》ありがちな表示の間違い8の事例

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▶表示の正確さは製造姿勢につながる
さて、実際に食品表示法への対応をしようとした時に、頻発する間違いというのがあるのです。「正しく」対応しようとするときに、「間違い」が起こってしまうというのは考えもの。

バイヤーの方々も(この会社は表示に対する姿勢が甘いな)と思ったりされるようです。表示への印象だけで終わればいいのですが、(他も甘いんじゃないか)と類推されたりするのはできれば避けたい…

そこで発生しやすい食品表示の間違い、抜け漏れについて簡単にご紹介します。

▶①一括表示編「名称≠商品名」
一括表示内の名称欄には一般的な名称を表示すると規定してありにも関わらず、商品名を名称欄に記載する間違い例です。最近の商品名はこだわりを入れ込んだ長い名称も多いのですが、ここで記載するのは一般的な名称。例えば、商品名「カラッとしあがる香ばしごま油」をそのまま名称欄に書いてはいけない…ということです。

▶②原材料名「記載順は量が多い順」になっていない
これはかなり浸透しているように思っていたのですが、それでもちらほら間違いが見られます。肉類、野菜類などカテゴリー別に記載するなどが間違いの例となります。

▶③原材料名「添加物の記載方法」が新ルールに対応していない
今回の表示方法変更に伴う記載です。いくつかの記載方法がありますが、それ以前に「添加物に当たるもの」の定義を確認せず、個人的な解釈で記載するため、本来添加物として記載されるべきものが認識されていなかったというケースが多いのが事実。

▶④原材料名「付属品の記載もれ」
だし・タレ・ワサビ・ソースなど商品本体に付属するものの記載をすっかり失念しているケース。ワォ!大変、なのですが、商品本体についつい注意が向いてしまったことが理由でしょう。

▶⑤内容量「計量したら記載値を下回ってる!」
魚一尾分などの場合、どうしても個体差が出てきます。100個計量して3個が記載重量を下回っていたこともありました。このような場合、少ない方、つまり下限のちょっと下あたりの内容量で記載するか、別の方法としては◯個入などの方法を取られたケースもありました。

▶⑥消費期限・賞味期限「記載場所に記載されていない」
一括表示欄の記載場所案内と実際の印字場所に齟齬があるというケースです。たとえばパッケージ裏面の一括表示欄には「枠外右下に記載」と書いてあるが、実際に印字されていたのは「枠外右上だった」「表面だった」など。印字テストを行ってみて、当初の印字場所では作業効率が悪かったり、うまく印字できなかったりしたため現場で印字場所を変えたが、パッケージを管轄する担当者に連絡が行ってなかったことが最多の発生理由です。

▶⑦保存方法「開封後、使用開始後の説明を記載」
ここには未開封、開封前の保存方法を書きます。ですが開封後の保存方法を書いていたり、未開封時・開封後時の注意を併記していたり。開封後に関する注意事項は「使用上の注意」として別記します。

▶⑧アレルギー表示「表示が無い!」
まさか!ではありますが、でもやっぱりあるんです。たとえば原材料に「醤油」があれば小麦が、「味噌」があれば大豆が使われている確率が高いので、「これ、大丈夫ですか?」と問い合わせして発覚。まま、あります。



それ以外の表記については?
表示で迷った時にはどうすればいいの?

続きは明日。