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MBCラジオ・スマイルネットワーク⑥地理的表示編

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10月から12月の木曜日、MBCラジオの『モーニング・スマイル』内の
「スマイルネットワーク」にて気になった新聞記事を
ピックアップして紹介しております。

6回目の11月5日にテーマにしたのは
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南日本新聞 10月30日(金)9面
日本ワイン 新基準告示
国税庁 地理的表示も厳格化
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原料が国産ブドウ100%で国内製造のもののみ
日本ワインと表示できるという新基準が3年後に施行される。
これまでは濃縮果汁や輸入ワインを使ったものがあった。
国内の地名もその地域で85%以上収穫されたブドウを使う
醸造所のみ記載できる。
同時に地域ブランドとして保護する種類の地理的表示制度も厳格化。
(焼酎の「壱岐・球磨・薩摩・琉球」もこれにあたる。)
というものです。
地理的表示制度というのは、知的所有権により、
産地の風土や文化と密接に結び付いたものを守ろうとする制度。
鹿児島の薩摩焼酎をはじめとして世界では
・フランスのボルドーワイン、シャンパーニュ
・スコッチやバーボン
などがこれにあたります。
このような制度があるのは、地域で育んできた食文化を守ろうとする
意識が背景にあります。たとえば、ボルドーで作られていないものを
「ボルドーワイン」と表示するのは買う人を裏切る行為。
その品質が悪ければ、消費者は「ボルドーワインも大したことないな」と思い
結果としてボルドーワインのブランドを傷つけることにつながります。
これは地域的なブランドを守る制度ですが
企業や商品も大切に育んできた商品やブランドを「守る」という考えも必要。
商品開発や販売に力を入れることと同時に、
ブランドを守るための知的所有権に関する知識や活用も求められます。