デザイン制作時によく使われる基礎用語

デザイン制作でよく使われる基礎用語

デザイナーに依頼するときに、知っておくとスムーズに進められる言葉集

1:デザインに関わる用語

デザイン

デザインには幅広い意味があり、国語辞典では「設計・計画、図案・意匠」という意味が当てられることが多い。図案として目に見える形に表すデザインに始まり、生産プロセスのデザイン、サービス・デザインなど「何をデザイン(=設計・計画)するか」や、建築デザイン・WEBデザイン・テキスタイルデザインなど「何(メディア)のデザインをするか」など多様な場面でデザインという言葉が使われる。

〈中島秋津子コメント〉デザインという言葉は使う人によって大きく意味が異なります。これがデザインについて話す時のハードルとなっている場合も多いと感じています。デザインについて話をする時、何か噛み合っていないナと思った時は、各者にとっての「デザインの意味」を確認してみると、意思疎通が図りやすくなります。

デザイン経営

2018年5月に経済産業省・特許庁が発表した「デザイン経営宣言」により脚光を浴びるようになった。特許庁のHPによると、「デザイン経営とは、デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法。 その本質は、人(ユーザー)を中心に考えることで、根本的な課題を発見し、これまでの発想にとらわれない、それでいて実現可能な解決策を、柔軟に反復・改善を繰り返しながら生み出すこと」とされている。

〈中島秋津子コメント〉デザイナーにはデザイン経営の推進役が得意な人もいますが、そのような役回りを苦手とするデザイナーもいます。またデザイナー職以外の人にもこの役回りを得意とする人もおり、デザイナーという職種にこだわるよりは、「デザイン経営的な素養・思考・経験・手腕があるかどうか」に重点を置いた起用が企業経営に落とし込むための現実策ではないかなあと思っています。

デザイン思考

英語ではDesign Thinking。デザインを開発するプロセスの中でデザイナーが行う独特の認知プロセス・思考プロセスのこと。問題を分析するのではなく、「解決」に向けて取り組もうとする思考で、問題解決プロセスの明示で説明される場合が多い。

〈中島秋津子コメント〉本来的には、問題解決の前に問題そのものの定義が重要なのは自明のこと。そのためにも、経営的・事業的・環境的な観点などから「事象としての課題」を捉え、課題として設定できる人=「デザイン思考の人」と出会うことが重要だと言えます。

ロゴ・ロゴマーク・ロゴタイプ

シンボルマーク(図形的要素)やロゴタイプ(文字的要素)により構成されているものであり、企業やブランドの統一イメージとして図案化されたもの。たとえば、三菱グループのマークで言えば、3つの菱形で構成された図をシンボルマーク、その下に配置された文字部分をロゴタイプと呼ぶ。ロゴマークは和製英語で、シンボルマークとロゴタイプが組み合わされたものを呼ぶ際に使用されることが多い。

〈中島秋津子コメント〉デザイン初体験の会社にとって、案外ハードルが高いのがロゴ系です。ロゴはできたが運用できない、活用できていない、何も変化がない、効果ってなんだっけ・・・という事態が多発している現状があります。できあがったロゴを統一して使用することだけが「ロゴの運用・活用」ではありません。統一はやって当たり前レベル。ロゴ統一使用だけでは目指すゴールに辿り着くことは至難の業であることが多いため、経営・事業勘のある社内外のプロデューサー的人材を配置し、経営・事業の文脈で捉えることが重要です。とにかく、デザイン初体験でのロゴ開発は心して取り掛かるべきです。

ネーミング

商品やサービスに新しく名前をつけることを指す。消費者など対象者に印象づけること、性質や特徴が理解されやすいことなどの条件を踏まえて命名される。ネーミングのインパクトやわかりやすさでヒットした商品として「通勤快足」があげられる。

〈中島秋津子コメント〉非常にオリジナリティの高いユニークなネーミングを付ける時は、成功するための条件があるように感じています。企業体力・広報力・営業力、この3つのうち最低1つがないと、あまりにユニークなネーミングはかえってコミュニケーション不全に陥る可能性も高いのです。この点、決定プロセスで、市場で機能させられるかどうか、よくよく検証することをおすすめいたします。

キャッチコピー

広告宣伝において用いられることが多い、人々の気を引くうたい文句・あおり文句などの宣伝文句。惹句とも呼ばれる。有名なキャッチコピーにコピーライターの糸井重里さんによる「想像力と数百円」(新潮社)、「不思議、大好き。」(西武百貨店)などがある。

〈中島秋津子コメント〉キャッチコピーというとテレビCMや新聞広告などで使われるものをイメージしますよね。キャッチコピーであれ写真であれ、デザイン要素はすべて「どんな場所で、誰に向けて、どんなメディアの上で、誰が使うか」によってその影響力は100万倍くらい変わってきます。

イラスト・イラストレーション

イラストはイラストレーションの略。書籍や広告、パンフレットやWEBなど各種のメディアに使われる図像や図解。コンテンツ内容をイメージ・描写する場合や、コンテンツ内容の理解を助ける図解・図形などの役割を果たすこともある。

〈中島秋津子コメント〉イラストはイラストレーター次第!目的や方向性に合うイラスト作成ができるかどうかに一番影響を与えるのは「イラストレーターという人」じゃないかと思っています。イラストレーターさんの良さが活かされる起用が理想です。

写真

英語ではphotograph。カメラによって撮影された静止画(スチール)。デザインにおいては、ビジュアル要素の中心的存在の一つ。最近はスマートフォンの画質が劇的に向上したことで「誰でもカメラマン」と言われるほど高品質なイメージの写真を撮影しやすくなっているが、ライティング・構図・レタッチ技術、目指す方向性の共有などプロならではのコントロール要素があり、「誰が撮っても同じ」なはずはなく、「写っていれば良い」というものでもない。目的に合う写真であることが必要である。

〈中島秋津子コメント〉プロではない人が撮影した写真が企業・事業活動内で通用する場面は限定されるように思います。なぜならスマホや各種デバイスの普及で、一般の人が目にする写真のクオリティが一気に高くなっているからです。もちろんSNS等でそのような写真を意図して使う企画の場合は別ですが・・・。無意識にも要求水準が高くなっているため、撮影者がプロではない写真の場合、大幅なレタッチが必要になることも多いのです。使いたい写真については早い段階でデザイナーと構図やデータサイズなど確認したほうが進行や費用への影響が少なくなります。写真は伝達スピードが早い分、マイナスの印象も一気に伝わってしまうことを忘れないようにしたいものです。

色(CMYKとRGB)

CMYKはシーエムワイケーと読む。カラー印刷で色を再現するための要素「C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、B:黒」の頭文字を並べたもの。パソコンなどのディスプレイでは「RGB(アールジービー)」という色の表現法を用いる。こちらも「R:レッド、G:グリーン、B:ブルー」の頭文字を並べたもの。

〈中島秋津子コメント〉色味のコントロールはデザイナーの腕の見せどころ。例えば商品パッケージだと、店頭でざっと見渡しただけで、「色味で失敗している=売れてない、売り逃しが多い」商品はわかるものです。色味の検討は慎重に慎重に。たとえば弊社がデザインする場合、印刷する紙やフィルムの素材はもちろん、売り先の業態や売り場に加え明かりも考慮に入れますが、パソコンのディスプレイで見た色味だけで判断しているデザイナーもいるのが現実です。

素材・デザイン素材

キャッチフレーズ、ボディーコピー(地の文)、写真、イラスト、図版など、デザイン時に使用するパーツを指す。デザイン開発においては、制作期間、見積額、チーム編成に影響を与えるため、発注主(企業・店舗・自治体など)から提供される既存の素材、デザイン開発にあたり新規で制作する素材を早い段階で確認しておく必要がある。

〈中島秋津子コメント〉何の素材を使うか、どれをメインに据えるかによって、クリエイティブ・デザインは仕上がりも効果も異なってきます。要は何で売るか、伝えるかという戦略的なお話なのです。また、古~い写真やロゴマークを支給いただく時はどうにも復元にかなり手間取る時もあるので、その点でもお早めにお打ち合わせください。

2:デザインプロセスに関わる用語

担当者・検討者・決裁者

発注主(企業・店舗・自治体など)の関係者を説明する言葉。窓口的に直接関係する人を担当者、情報提供や確認先などで関わる人を検討者や調整先、最終的に決定・承認権限・ポジションにある人を決裁者などと呼ぶ。社内での決定・承認プロセスもオリエンテーション時に伝えておくと進行がスムーズになる。

〈中島秋津子コメント〉相手によって必要な情報が異なるし、誰が言ったコメントかでフィードバックも意味が変わってきます。役割・立場によって仕事の範囲も関心も異なるため、その言葉の真の意味を理解するためにも「誰のフィードバックか、コメントか」という情報は重要なのです。フィードバックをいただくときは、ぜひ各コメントに発話者情報を付与してくださいませ。

ターゲット

デザインするものの対象となる人のこと。商品パッケージであれば、その商品の採否を決めるバイヤーと消費者、営業用パンフレットであれば、その営業先となる会社の業種や部門、公式HPであれば、そのHPの訪問者がターゲットである。このように市場を細分化して、細分化されたどの市場に的を絞るかという行為とその後の施策をターゲティングという。

〈中島秋津子コメント〉「ターゲットを設定する必要は無い」論、「自分が作りたいものを作れば良い」論があるのは重々承知しています。それでうまくいくことも実際あります。一方、それだけでは目標が達成できない、それ以外の方法を採用してみたい会社・事業者の方もあり、そういう方々のためにSTUDIO Kは限りなく確率を上げるためのデザイン及びマーケティング・サービスを提供しています。

ペルソナ

英語ではPersonaと書く。人格、人物の来歴などの意味をもつ。デザイン開発上で使われる場合は、ターゲット像を明確化しチームで共有するために、より具体的な人物像をまとめたものを指す。一般的には性別・年齢年代・居住地・家族構成・職業などの個人属性の他、子どもの頃からの活動や好きなもの、趣味、よく接するメディア、交友関係などをまとめることが多い。

〈中島秋津子コメント〉ペルソナを考えてみるのは、コンセプトのブレを無くすため、一貫性あるコミュニケーション・商品開発のために非常に効果的だと実感しています。ペルソナを作ってみて、それをしっかりと共有し深めていけば、うまくいく確率が高まります。十分ではないことがあったとしても、やらないよりやったほうが良い。おすすめです。

コンセプト

コンセプトという言葉を辞書で調べると「概念、考え」という訳が当てられる。何か新しいものを創造する時、改編などリニューアルする時などに、その創造・改編の考え方を示し共有するための「骨格となる考え方」を意味する。商品のコンセプト、コミュニケーションのコンセプト、デザインコンセプトなどの場面で使用される。コンセプトがあると、関係者の考えを一つの方向にまとめやすくなり、より提供価値が明確なアウトプットを生み出しやすくなる。

〈中島秋津子コメント〉コンセプトはさまざまな層で必要となります。たとえば商品の場合、事業・商品コンセプトがベースとなり、コミュニケーション・コンセプトや営業コンセプトに展開されていきます。とにかくコンセプトは大切。何かを始める時、早い段階でご相談いただくと、結果を見据えてコンセプトの設定やコンセプトにもとづく諸要素の調整がしやすくなります。

オリエン・オリエンテーション

デザインを依頼する時に、一番最初に発注主(企業・店舗・自治体など)の意図やデザイン開発の背景を伝えることをオリエンテーション、略してオリエンと呼ぶ。そしてこの際に必要要素をまとめたものをオリエンテーション・シートと呼ぶ。オリエンテーションでしっかりと意図説明や意見交換、意思・条件確認を行うことが、より良いデザインにつながる。

【オリエンテーション・シート】
必要な方はこちらからダウンロードしてメモ代わりにご利用ください。空欄があっても大丈夫!

〈中島秋津子コメント〉オリエンテーションでは、相互に情報共有することが重要ですが、ほんとうの課題に辿り着くことが最も重要です。課題設定が間違えば、効果のないデザインができあがり、効果がないデザインにデザイン費を支払うことになってしまいます。ほんとうの課題に辿り着くためにも、いろんなお話を聞かせてください。こちらからも色々お尋ねさせていただきます。

プレゼンテーション

オリエンテーションの後、検討・デザイン開発を行ったデザイナーが、発注主(企業・店舗・自治体など)に対して行うデザイン提案の場をプレゼンテーションと呼ぶ。

〈中島秋津子コメント〉デザイナーにとって最も緊張かつワクワクする場となります。ここではデザイン案はもちろんですが、「課題解決へのアプローチ」が機能するかどうかを判断することが最も重要なこととなります。

デザイン初案

デザイン提案の最初の案のこと。「でざいんしょあん」と読む。デザイナーは発注主(企業・店舗・自治体など)の反応が気になって最もドキドキし、発注主(企業・店舗・自治体など)も「どんなデザインが出てくるか」とワクワクしている、ドキドキとワクワクが交差するデザイン開発プロセスでもっとも緊張感がありドラマが生まれる場面である。

〈中島秋津子コメント〉デザイン初案では、たいてい複数のデザイン案が提案されます。デザイン初案の検討が実は非常に重要。もともとの事業コンセプトや商品コンセプトが初めて「目に見える段階」だからです。この段階は、デザインとしての良し悪しではなく、デザインで示そうとした「方向性の良し悪し=適・不適」という観点で検討するほうが、後々に好影響を与えるものです。そのためには、「デザイン案を選ぶ」という観点よりは、「デザイン案に現れたコミュニケーション・コンセプト=戦略を読み解き検討する」という観点で検討することをおすすめいたします。

フィードバック

略してFBと書く場合もある。デザイナーからの提案に対し、発注主(企業・店舗・自治体など)から評価・吟味した結果を伝えることを言う。フィードバックの目的は、もともとのデザイン開発の意図に対して合致しているか否か、複数案ある中でどれが適切か、それはなぜか、評価する点と変更して欲しい点などを伝えることにある。デザインのフィードバック時のポイントは、デザインのレイアウトや形状・色などの変更方法を伝えるのではなく、得たい結果や狙い・意図で伝えるとデザイナーの専門性が発揮しやすい。なぜならばデザイン技法=表し方において最も優れているのはデザイナーだからである。

〈中島秋津子コメント〉不思議なことに、フィードバックが上手な発注主(企業・店舗・自治体など)は総じて結果を出していらっしゃいます。恐らく、デザインという形を見ているのではなく、「形に現れたコトの本質」をご覧になっていらっしゃるからではないかと思われます。推測ですが。

校正・校閲

制作プロセスにおいて、表現されている内容が正しいか・適切かを検討・吟味すること。端的な違いとして、校正は文字・文章やデザインなどの表現内容の間違いを見つけ正すこと、校閲は文章の内容やデザインを吟味し意図との合致、表現としての適切さの観点から正すことと言われる。とかくデザインされたものは、紙であれWEBであれ「正しそう」と思って校正・校閲すると間違いが発見できないものである。「人間誰しも間違う」という前提に立つことが効果的な校正・校閲のためのポイントである。

〈中島秋津子コメント〉弊社では校正・校閲にも神経を尖らせています。というのも過去依頼した外部デザイナーが校正・校閲が不得手な方で、最後まで非常に不安定なデータ確定度だったことがあるためです。せめて弊社ではできる範囲ではあっても「正しいこと、適切なこと」を大切にしようと・・・。とは言え、会社の情報・商品の情報は発注主(企業・店舗・自治体など)だけが保有していますので、できる限り多くの情報をご提供ください。

あか入れ(赤入れ・朱入れ)

デザインされたメディアを校正・校閲し、修正点や加筆点を書き込むことを「あか入れ」という。修正点や加筆点、疑問、再検討ポイントをその箇所と内容について正しくデザイナーに伝えるため、赤色のボールペンなどで書き込むことからこう呼ばれる。あか入れを見れば、これまでのメディア開発・編集・制作経験がどの程度あるかはもちろん、企画・戦略を理解しているかなどが一目瞭然、怖いプロセスでもある。また発注主(企業・店舗・自治体など)が入れたあか入れの反映漏れ・反映間違いを犯してしまうデザイナーは、ダブルチェック体制を構築していないなど制作体制が脆弱である可能性が高いので要注意。

〈中島秋津子コメント〉印刷物やWEBなどメディア制作に長年携わった経験で言うと、校正・校閲及びあか入れの基本スタンスは「人は誰でもいつでも間違う」というものです。大見出しのようなタイトル文字で誤字があったり、修正が入った箇所のその隣で新たなミスを発生させたり。特に修正が効きやすいメディアだからかWEB系のプロダクションはあか入れの正確な反映が苦手なところがあるようです。正確な情報あってこそデザインの効果が発揮されます。例えば、誤字だらけの新聞の情報は記事そのものの信憑性が疑われてしまいます。

納品

確認を経て確定されたデザインを発注主(企業・店舗・自治体など)に納品すること。納品には大きく2タイプあり、デザインデータのまま納品する場合と、紙やWEBなどに印刷・アップ後のメディアごと納品する場合がある。

〈中島秋津子コメント〉納品されたらすぐに検品を行いましょう。発注内容と仕様が異なる、不備がある、色が悪い、WEBのリンクが間違っているなど。これまでにもっとも驚いた納品トラブルは、1つが「1割の部数(10分の1)で納品→先方担当者の社内システム入力ミス」、もう1つが「A4用紙表裏印刷なのに表面だけ印刷→先方繁忙期で納品チェック漏れ」でした。笑い話みたいですけど、所詮は人がやること、何かミスやトラブルは起こるものです。すぐの申し出であれば即対応してくれるものも時間が経てば難しくなる場合もあるようです。

3:パッケージデザインに関わる用語

パッケージ

商品の保護・運搬・情報伝達という3つの役割を果たすパッケージ。多くの商品にとっては、新規購入者獲得において最も大きな役割を果たすメディアであることから販売戦略そのものを組み立てながら、戦略性と機能性と情緒性を備えたデザインが求められる。

〈中島秋津子コメント〉大きく分類すると、新規購入者の獲得はパッケージデザイン含めた目に見えるものや事前に得られる情報の役割、リピート購入につながるかどうかは使い勝手や味など体験の役割。トレンドとしては、おしゃれデザインだけで地方の商品が売れていた時代は終わり、個々の商品コンセプトが現れたもの、各流通業態に合ったものが上げ潮である。

一括表示

食品表示法で加工商品に求められる表示で、2020年4月より新表示基準に完全対応することが求められることとなった。項目としては名称・原材料・内容量・賞味期限または消費期限・保存方法・製造者などを一括して表示する。文字の大きさ、記載順、記載事項などに細かなルールがある。各都道府県の保健所などに相談することもできる。鹿児島県では「食品表示110番」という相談窓口がある。詳しくは下記リンク先を。
【食品表示110番】
http://www.pref.kagoshima.jp/ab11/1hyouji.html

〈中島秋津子コメント〉一括表示は法律で定められたものであり、対応は必須。表示項目やその表記方法などについて、商品内容や加工方法、原料組成などにより細かな対応が求められるため、初めて加工品を手掛ける場合は、上記の食品表示110番に相談することをおすすめしています。返答があるまで少々時間がかかるので早めに取り掛かるほうが安心です。

栄養成分表示

2020年4月より始まった新表示基準で表示が義務化された。小規模事業者の場合は表示が免除され省略できる場合もある。とは言え、仕入れ販売により商品の所有権が移転する販売店に表示義務が生じる場合があるため、販路開拓においてデメリットが生じる可能性もある。

〈中島秋津子コメント〉小売店側でのデータ管理の煩雑さ、情報メンテナンスの難しさから自社での対応を避けるため、栄養成分表示が無い商品は基本的に採用しないというMD方針を持つ小売店もあるようです。小規模事業者でもできるなら対応したい項目です。

JANコード

「どの事業者のどの商品か」を示す、1つの商品に1つだけ付与される、世界共通の商品識別番号のこと。店頭ではバーコードスキャナで読み取る。通常13桁で、事業者コード(9桁)+商品コード(3桁)+チェックディジット(1桁)のように構成されていることが多い。初めてJANコードを作成する場合は、事業者コードの新規手続きから始める。詳しくは下記リンク先のご参照を。
【事業者コードの新規登録手続き】
https://www.dsri.jp/jan/jan_apply.html

〈中島秋津子コメント〉初めて加工品製造を手掛けた時に、思わぬところで時間がかかる2トップが一括表示とJANコード。卸販売をメインにする場合は必要となるので早めに取り掛かっていただきたい手順の一つです。

4:画像に関わる用語

JPEG

ジェイペグと読む。画像ファイルのフォーマットの一つで、静止画像のデジタルデータを圧縮する方式。圧縮する分、画像は劣化する。ファイルの拡張子に「.jpeg」が付く。他にPNGという圧縮方式もある。この2つの違いは、JPEGは一度圧縮したら元に戻すことができず、PNGは完全に復元できることにある。

〈中島秋津子コメント〉データを支給いただくときは、できるだけ画素数が大きいものをご提供くださいませ。

画素数

撮影画像のデータ量、緻密性を表しており、ピクセルとも呼ばれる。画素数が多いほど画像がきれいに表現でき、画素数が小さいと粗い画像となる。自社保有の写真、ロゴマークなどのデータをデザイナーに渡す時は、できるだけ画素数が大きいものを渡すほうが良い仕上がりとなる。

〈中島秋津子コメント〉デザインする上で画素数は重要な要素。たとえ小さな面積で使う写真であっても、元の画素数が大きいほうが最適な加工ができる場合が多いです。

サムネイル

英語ではthumbnailと書く。画像を縮小して表示する場合に使う。最近はWEBで検索した場合やECサイトの商品一覧ページなどで、この縮小画像を並べておき、具体的な説明ページを開かなくても中身が想像できるようにナビゲーションの役割として使用されることが多い。通称「サムネ」とも呼ばれる。

〈中島秋津子コメント〉このサムネ、特にECサイトやカタログで使われる時は本当に売行きをグイングインと左右します。キレイな写真、オシャレな写真、ソソル写真だけではない、売れるサムネには必要な要素というものがあるのです。売り場と商品内容によりけり・・・。

トリミング

英語ではtrimmingと書く。直訳としては、切り落とす・刈り込んで整えるなどの意味を持つ。写真を使用する時に、画像のうち不必要な部分を省くことにより、目的に合わせて構図を変えること。ちなみに犬の毛を刈って整えることもトリミングという。

〈中島秋津子コメント〉不必要な部分を省くことでシャープさを高めます。ネーミングも色味もレイアウトも、すべて多様な要素をはらむ中、散漫な要素を削ぎ落としていくことがポイントなのです。なぜかというと・・・効果を最大化するため。削ぎ落とすのは必ずしも情報量を意味しないことに注意してください。

5:WEBに関わる用語

サイトマップ

サイト全体のページ構成を一覧で示すサイト構成図のこと。WEBサイト構築時にコンテンツを検討するため、検索エンジンに内容を伝えるため、そしてサイトユーザーに全体像を知らせるために使われる。サイトマップは建設における設計図のようなものであり、特に新規でWEBサイトを構築する際には、目的に合致した構成・コンテンツとなるようにじっくり検討する必要がある。

〈中島秋津子コメント〉サイトマップは本の目次のようなものであり、これができないとWEB開発が始まりません。制作会社からの提案はどの会社に対しても似たような定型的なサイトマップや付随するコンテンツ提案になりがちなので、目的に照合して自社独自のコンテンツをどのページでどんな形で具現化するかを慎重に検討したいものです。

アイキャッチ

語源としては「eye catch」であり、目をキャッチする=目を引きつけるものという意味。広告や各種メディアで使われるもの。色や文字、図形、写真などのデザイン要素を使い、対象者の視線をとめ興味をひきつける役割をもつ。WEBサイトにおいては、ページ上部に配置され、サイトやページ全体を印象づけるほか、ページの閲読率を高める役割を担う。

〈中島秋津子コメント〉訪問してほしい人、お客様像、お客様ニーズ、与えたい印象などの観点から考えると良いのではないかと思っています。この写真を見た瞬間、(私向けじゃない)(欲しいページじゃない)とサイトを閉じてしまう人もいます。目的に叶うアイキャッチを具現化しましょう。

バナー

英語ではbannerと書く。デザインが関係する領域では、旗・横断幕・のぼりなどSPツールを意味する場合と、WEBページ上では他のWEBサイトを紹介しリンクをつなぐアイコン画像のことを指す。

〈中島秋津子コメント〉バナーの色や形状については、こうするとクリック率が上がる/下がるなど、さまざまなノウハウが喧伝されているようです。何が良いか迷うときは、まずは試してみるのが一番、比較すれば少なくとも現段階・現環境での最適解はわかります。

SEO

英語では、Search Engine Optimizationと書き、検索エンジン最適化と訳される。エスイーオーと読む。検索エンジン経由でサイトに訪れる訪問者を増やすための取り組みを意味し、特定キーワードによる検索で上位表示されるように、サイトのドメイン名、構成、タイトル、タグ、コンテンツ、被リンクなど関係要素を調整していくこと。

〈中島秋津子コメント〉SEO対策の専門業者と毎月けっこうな金額で継続契約をしているが効果が感じられない・・・、しかし年契約で解約できないというお悩みを聞く機会がここ数年増えています。支払った金額以上のリターンがあればまったく問題ない、良いパートナーなのですが・・・。外部の専門業者に委託するだけでなく、自社としてお客様を集客しご利用いただくための取り組みや体制づくりを合わせて実施しないと成果を出すのは難しいなあと感じています。

読んでも解決できなかったら

小規模事業者、中小企業の
デザインに関するご相談を承ります。

  • デザイン案の検討で迷っている。
  • デザイン導入が有効かどうか迷っている。
  • デザイン費のまかない方で悩んでいる。
  • デザインの見積の見方がわからない。

▶デザイン個別相談
オンライン(ZOOM)で1回30分まで無料です。

執筆者 中島 秋津子

株式会社STUDIO K
デザイン・コーディネーター

中島 秋津子