なぜコンセプトとターゲットが必要なの?

なぜ必要なの?コンセプトとターゲット

デザイン効果を飛躍的に高める「コンセプト」と「ターゲット」

コンセプト。
ターゲット。

デザインの導入を考える方であれば、どこかでは耳にされたことが有ると思います。
ターゲットは「対象者」ですが、コンセプトって何でしょう。
コンセプトもターゲットもデザインを始める前には欠くことのできない重要なポイントです。

1:コンセプトとは?

コンセプトの意味を調べると「 概念、考え 」といった訳が当てられています。商品のコンセプトという場合、商品を開発するにあたっての「骨格となる考え方」となります。例えば、
◯どのような誰にとって
◯どんなメリットがあり
◯そのメリットを提供できる理由
などを短い文章で表します。

コンセプトは商品・店舗・サービス開発初期に始まり、一連の経営・事業プロセス、例えばデザイン開発、 バイヤーとの商談など多くの関係者と共有するもの。

コンセプトがあることで開発におけるあらゆる検討段階で一貫性のある開発、ブレの無い開発を行いやすくなります。

2:ターゲットとは?

ターゲットはコンセプトの「どのような誰」に当たります。

ターゲットを絞らずすべての人に買ってもらおうとすると、特長の見えにくい散漫な商品となります。顧客層によりニーズは多様。コンセプトを明確にし、主なターゲットを設定することで伝わりやすくなります。

採用時も同様です。どのような人を採用したいか明確になっていなければ、効果的な接点の検討や提供情報を検討することができません。

ターゲットは、年代や性別、世帯、 居住地など属性的な要件から設定されることが多いですが、最近は嗜好性や価値観、生活・行動様式、暮らし方、時間の使い方などライフスタイルに関わる観点が重視されています。

3:ライフスタイルとは?

昨今、個人属性よりもその人の嗜好性を重視したターゲット設定が行われるケースが増えています。その嗜好性を「ライフスタイル」と呼ぶ場合があり、下記のような例でご紹介します。

【食のスタイル例】
◯家庭内調理の在り方
◯中食・外食
◯食卓・キッチンの風景
◯食べる場所と囲む人数 など

【職のスタイル例】
◯経営理念への共鳴
◯事業の内容、新規の取り組み
◯契約条件(正社員、パートなど)
◯働き方(時短、休日、転勤など) など

執筆者 中島秋津子

執筆者プロフィール

株式会社STUDIO K
代表取締役 中島秋津子

◯株式会社ベネッセコーポレーションでマーケティング・プロモーション・広告ディレクション・通信販売事業などの経験を経て、鹿児島に転居。
◯2007年STUDIO Kとして創業し、2014年に法人化。
◯「伝える力を会社と地域のエンジンに」という方針のもと、商品・サービスの魅力が「お客様に届き、より伝わりやすく」するサービスを、デザインと言葉の両面から提供。
◯趣味はウイスキー、エア野菜づくり。

<資格>PRSJ認定PRプランナー
中級食品表示診断士
食品生活アドバイザー(内閣総理大臣および経済産業大臣認定)