デザイナーの役割が理解できると投資効果を高められる
デザインは、「無いものを有るかのように見せる」ためのものではありません。
デザインは、「有るのに“見えていないもの”を見える化」してくれます。
デザインは理念、価値、戦略そのものです。
そのデザインの専門家であり、価値を探し、その価値をターゲットに合わせて「見える化」することが、デザイナーの役割の一つです。
「見えていないもの」はお客様に伝わりません。理念やコンセプト、ものづくりに対する姿勢、お客様への思い。そんな大切な事業の根幹となるものは、お客様に見えにくいのです。
デザイナーは、認知率・購入率・継続率向上に資するよう、企業・商品・店舗・サービス独自の価値を「見える化」してくれる専門家です。
1:デザイナーとは何をする人か
単純に言えば、商品やパンフレット、ポスターや雑誌、WEBなどあらゆるもののデザインを行う人です。
それぞれ何のデザインを主とするかでカテゴリーがあり、下記のようなデザイナーがいます。
- グラフィックデザイナー
- WEBデザイナー
- ファッションデザイナー
- インテリアデザイナー
- ゲームデザイナー
- プロダクトデザイナー
- UI/UXデザイナー
ビジュアル化という専門的な技量とセンスで、さまざまな商品やサービス、メディアの魅力を見える化したり、伝達力を高めたり、体験価値を創出することが期待される役割です。
2:デザイナー選びの3つのポイント
デザイン・コーディネーターとしてこれまでに多くのデザイナーと仕事をし、企業とデザイナーのマッチングも手掛けてきた経験から、デザイナー選びで「こういうデザイナーだけは絶対に避けておきたい」というポイントを3つだけ紹介します。
1)発注主の意向や課題をしっかり聞き出せないデザイナー
2)ロジカルなビジネス・アプローチ、もしくは、抜群のデザインセンスや技量の両方を持たないデザイナー
3)自身のこれまでのデザイン事例についてビジネス的成果を質量両面で把握していないデザイナー
3:デザインに関わるクリエーター「アートディレクター」
デザインを用いた総合演出を手がける監督的な役割。デザイナーを兼務することもあるが、クリエイティブ全体の指揮をとりブランドイメージの統一などに力を発揮する。
4:デザインに関わるクリエーター「グラフィックデザイナー」
広告・ポスタ・ーパンフレット・商品パッケージなどのデザインや、企業・商品のロゴなどをデザインする。アイデアを文字・写真・イラスト・配色などのデザイン要素を組み合わせ形にしグラフィック全体として機能させる。
5:デザインに関わるクリエーター「イラストレーター」
情報の視覚化、図解、娯楽化などのコミュニケーションを目的としたイラストを描く。挿絵・表紙・絵本・広告・パッケージ・ポスターなどの製作に携わる。イラストレーターそれぞれ独自のスタイル・タッチを持つことが多い。
6:デザインに関わるクリエーター「フォトグラファー・カメラマン」
写真を撮影・製作する。風景・人物・商品などそれぞれ得意分野があり、専門を掲げていることもある。最近では、商談時や広報、ブランド理解の場面での動画活用も重視されており、映像カメラマンなどと呼ばれることもある。
7:デザインに関わるクリエーター「コピーライター」
広告などに使用する文言(コピー)や、商品名・ブランド名の検討・文章化を行う。キャッチコピーを考えたり、商品・企業の魅力を引き出し伝えるなど、言葉によるコミュニケーションを担う。
8:デザインに関わるクリエーター「WEBデザイナー」
WEBサイトの視覚的なデザインやHTMLやcssなどでコーディングを行う。見た目だけではなく、WEBサイト自体をどのように見てもらうか、サイト上で行動してもらうかを考えて設計を行う。