「伝えたい」と思った時がデザイン導入のタイミング
「良い商品なのになぜか動きが悪い」
「営業しても成約しにくいのは、そもそも会社のことが正しく理解されていないからではないか」
「今度の新店舗はユニークなコンセプトがあるからしっかり伝えたい」。
こんな時はデザインの出番です。
デザインは見栄えを良くすることと思われがちですが、新しい発想や用途の開発、商品の本質や価値の見える化、プロセスの効率化、お客様との関係構築など、さまざまな可能性を持っています。
いずれの場合もデザインは企業とデザイナーの共同作業。双方が同じ方向を見つつ、それぞれの専門性を発揮してこそ最適なデザインが生み出されます。
1:こんな時こそデザイン「新商品・店舗・サービスの開発時」
新商品・店舗・サービスの開発では、主に事業者側が価値作り、デザイナーが価値伝達に足場を置きながら、双方の意見交換を通じて、商品・店舗・サービス全体としての価値創出を行います。
コンセプト検討など早いタイミングでデザイナーが加わると、顧客体験の創出や価値の伝達について専門家としての意見と、社外の客観的視点を商品・店舗・サービス企画に取り込むことができます。
◯顧客調査・観察
◯提供価値の設計
◯コンセプトにもとづくデザイン開発など
2:こんな時こそデザイン「既存商品・店舗・サービスのリニューアル」
既存商品・店舗・サービスの動きが鈍ったり、時代の流れと乖離が生じるようになって、ターゲットや販路・用途などを変更する場合もデザインが効果を発揮します。
見直した商品・店舗・サービスの価値をどう見える化するかが、デザインのがんばり所であり専門分野です。伝わらない価値は存在しないのも同然です。
◯コンセプト
◯用途・ターゲットの開発
◯ネーミング
◯ロゴマーク
◯パッケージ
◯メニュー・パンフレットなど
3:こんな時こそデザイン「ブランディング=ブランド化したい」
牧場主が自分の家畜をよその牧場の家畜と区別するために焼印を押したことがブランドという言葉の語源と言われています。
「識別の印」としてブランドロゴやマークを用いますが、企業メッセージや接客、商品体験など多種多様なコミュニケーション全体の象徴=シンボルとして機能し、すべてのブランド体験がそのシンボルに紐付いて記憶されます。
よってブランド≠ロゴやマーク。ブランドは「顧客の心の中」に存在すると言われる所以です。
◯ブランド・コンセプト
◯ブランド・ロゴ、マーク
◯キー・ビジュアル
◯コミュニケーション計画など
4:こんな時こそデザイン「売上をあげたい、もっと集客できるはずなのに」
そもそも購入者数や集客数を決めるもっとも大きな母体は「その商品・店舗・サービスの認知者数」です。人は知らないものを購入・利用することは決してありません。
売上増のためには、まずは認知率の向上、そこから理解され、購入機会を創出し、初回購入→リピート購入へとステップアップを図ることが基本的な考え方です。
これらの策を総称すると、いわゆる「販売促進」と呼ばれる行為になります。
たとえば店頭でターゲットの目に留まり購入を促進するためのツールのデザイン、通りでお客様の視線が留まり入店するためのデザインなど、一連の流れを作り出すために、ビジュアル効果を用いたい時がデザインの出番です。
場に合った情報提供とイメージ統一がデザインの鍵となります。
◯パッケージ
◯POP
◯パンフレット
◯展示・ショーウインドウなど
5:こんな時こそデザイン「公式HPを充実したい、ECサイトで販売したい」
公式HPで企業情報を伝えたい時や、ECサイトで直接販売を行う場合は、来訪者の行動をデザインすることが必要です。
効果を発揮するためには、来訪者数が母体。その訪問者に対ししっかりと情報理解をしていただく、商品を購入していただくなどのコンバージョンを高めていくことが必要となります。
特にソーシャル・ディスタンスにより進展するオンライン化の中では、WEB活用は当たり前のこと。「HP作った、ECサイト開設した」にとどまらない、独自コンテンツの重要性が増すことが予測されています。
◯データ分析
◯購買にいたる行動・シナリオの設計
◯SEO
◯コンテンツ設計など
6:こんな時こそデザイン「うちの会社に合う人を採用したい」
情報が乏しい商品は買いにくいものです。購入した喜びを想像するよりも「失敗すること」を恐れる心理が働くからです。
同様に事業内容や働き方がわからない企業には興味がわかず、応募に至ることはありません。
どんな企業で、そこで社員やスタッフがどのように働いているのかを伝えることは、応募者の企業理解を深め、検討を促進し、その周囲の人の理解を得るために必要な情報となります。
◯会社案内、採用パンフレット
◯企業のコーポレートサイト・公式HP
◯採用専門のWEBサイト など