成果が出るデザインのためには進め方が重要
デザイナーにより、会社により、デザイン開発の進め方は様々です。
ここではSTUDIO Kのこれまでの経験・実績のなかで確立した効果が出やすい/成果にたどり着きやすい進め方をご紹介します。
大きくは「デザインの前/デザイン/デザインの後」の三段階。
わかりやすく「Before/Design/After」です。
デザインする前段階で、正しく適切な狙いを定めることで、効果的なデザインを生み出すことができます。
それと同時に、後段階でデザインを機能させるための、デザイン以外のポイントを見つけ出すこともできます。
1:デザインの前=Before
そもそも「なんかいい感じにデザインして!」で効果の出るデザインができあがることはありません。
デザインする前=Before段階で重要なのは「要件定義」を行うことで、要件定義とは下記のようなことを指しています。
デザインの対象となる会社・商品・サービス・店舗について
- 基本概要(規模、歴史、狙い、価値など)
- 対象者(どんな人がお客様?)
- 対象者との接点(どこでその人と出会う?)
- 特長
- 価格帯
- 取り組みの背景
- 求める成果など
2:デザイン=Design
このパートは大きく3つに分けられます。
1)まずはデザイナーが要件定義に従ってデザインする段階。
2)続いて、デザイナーが発注主に提案を行う段階。
3)さいごが、発注主からのフィードバックと反映です。
フィードバックというのは発注主からデザイナーに対する評価の伝達です。そのフィードバックでの発注主・デザイナーの意見交換が非常に大切。
単に「これがイイ!」ではなく「なぜこれがイイのか」などできるだけ言語化して共有します。この意見交換で、対象物に付帯して必要なものや必要な新しい要件定義が見つかることもあるからです。
3:デザインの後=After
デザインの納品で仕事が終わったと考えるデザイナーもいますが、それでは発注主の期待に応えることにはなりません。
発注主は「デザイン」が欲しいのではなく、何かを達成するために、何かに取り組むために、その一要素としてデザインをご依頼くださったからです。
納品した後は、その成果を発注主とデザイナーで共有します。お客様やバイヤー、従業員など関係者からの声=定性的情報と、売行・アクセス数・集客数・導入店舗数・販路開拓数などのデータ=定量的情報の2方向からの情報を共有して一緒に分析してください。
その共有・分析が次回のデザイン効果を高めることに直結します。