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初代会頭

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明治維新前後の鹿児島の偉人は多くいらっしゃいますが、
経済の面からもっとも貢献した一人と言われると
五代友厚をおいて他にはなかろう・・と思われます。

薩摩藩遣英使節団の一人として英国に留学されていますが
その前にも長崎伝習所にて航海術を学び、
水夫として上海に行き、薩英戦争では捕虜となる、
当時としては破格の実践的国際派のようです。

明治になった直後は外交面で活躍されたようですが
その後大阪関税長となり大阪商工会議所を立ち上げ初代会頭に就任。
政商的な面も強くお持ちだった由。

私が五代友厚についてもろもろ知るようになったのも
以前大阪商工会議所に伺った際に銅像と見えたのがきっかけ。
特定の社の経営というよりは、
広く「経済」を見渡していた人と印象に残っています。

そういえば。
経済とは経世済民=世の中を治め、人民を救うこと
と聞いたことがありますが、
大阪商工会議所を設立しようと奔走した背景にも
そのような考え方があったようです。

地元で彼をテーマとした映画化の話が進んでいると
南日本新聞に出ておりましたが、
そのあたり経済基盤を作った面も描かれるとよいなあと思いつつ
公開を楽しみにしております。<中島秋津子>