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6次産業化とホヤと東京ばな奈2021.6.28week

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食ジャンルの商品や生産加工、デザインやマーケティングなど、ローカル~グローバルな食の情報やSTUDIO Kの活動記録をお届けしていきます。傾向としては食に関わるデザイン、パッケージデザインやブランディングなどのトピックスが多くなりがちですが、どうぞお付き合いくださいませ。


背景としては、これまでメールマガジンの形で「食と伝える」に関する情報通信をお届けしていましたが、「LINEのほうが読みやすい」というお声をいただき、LINEも使ってお届けすることとなりました。しかし、LINEで長いメッセージは読みにくいなあ…と相談したら、メッセージから公式サイトのブログへリンクを貼る形をおすすめされたので、ここで定期的にお伝えしてきます。

【目次】
1:今週のSTUDIO K
2:おいしいもの見つけました!
3:食のエピソード~東京ばな奈


1:今週のSTUDIO K
クラシックブドウ浜田農園@錦江町
錦江町にある「クラシックブドウ浜田農園」さんにおじゃまいたしました。

昨今人気のすさまじいシャインマスカットなど数種のブドウやマンゴーを栽培、青果として販売する他、フルーツソースやジェラートなどに加工して販売されている6次産業化の先駆けのような生産農家さんです。農園は大河ドラマのオープニング映像の舞台にもなった雄川のそばにあり、そうめん流しやブドウ・マンゴーパフェが楽しめるレストランも構えていらっしゃいます。屋号の由来は農園でモーツアルトを効かせながら栽培しているから。

農園主の濱田さんに初めてお会いしたのはもう8~9年前のこと。当時から青果の品質には定評があり噂によく聞く農園だったと記憶しています。そんな折、「うちでワイン向きのブドウを栽培してワイン醸造もできるようになりたいんだ」という話をお聞きしました。「すごいですね!」とは言ったものの、(なかなかかんたんなことではないな・・・)と思ったことも事実。2019年度には、鹿児島県大隅地域振興局様の「GO! OH! SUMIプロジェクト」で数回ご一緒し、SNSの写真撮影用のコースターを作成させていただいたりしておりました。
https://studiok-co.jp/works/10497.html

しかし濱田さん、そこから徐々に着実にワイン造りに向けて前進していらっしゃったのです。「夢」ではなく「ビジョン」をデザインし一歩づつ具現化される姿にいたく感銘を受けた一日でした。

2:おいしいもの見つけました!


鹿児島から遠く三陸、仙台から届いたという「ほや」をいただきつつ、調理の仕方を見せていただきました。日本酒好きな私にはたまらない極上つまみ、しかし調理は見たことがありませんでした。ほやは魚ではないのはわかりますが、貝…というわけでもなく、脊索動物なんだそうです。

2つの突起があり、海水を取り込む入り口と吐き出す出口とのこと。その2つの突起の頂点を通るように包丁をいれると、内部の海水がピュー!っと勢いよく飛び出してくるんです。見れば見るほど不思議な形状なのですが、見せていただくと怪しく魅惑的な内壁(?)が現れました。これある意味マンゴーにも見えませんか?あの舌の味蕾に絡みつくようなねっとりした食感はここから生まれているんですね。「おいしものは美しい」の法則はここでも当てはまりました。
ホヤの内部

3:食のエピソード~東京ばな奈

東京みやげとして名高い「東京ばな奈」の熊さんバージョンをいただきました。フレーバーは「はちみつバナナ」。東京が産地だというわけでもない「バナナ」に東京を冠したお土産だ!と思った記憶があります。(よく考えてみれば「ひよこ」だって同じですね)。今では「地名+商品ジャンル」商品はたくさんありますが、もしかしたらその先駆け商品なのかもしれません。

調べてみたら1991年発売ということで、もはや30年!ピカチュウとのコラボなどが知られていますが海外輸出もされているようです。1商品を磨き上げアピールし市場開拓し続けていらっしゃるのはほんとうにすばらしい商品の育て方です。今や東京の定番土産品の筆頭です。

昨年のコロナ、観光や出張の往来が一気になくなったときには大きな影響を受けられたようで、登用以外の大阪などで販売するなどの対策をされてたと思います。今度東京行ったら、一番最初の「東京ばな奈 見ーつけた」をお土産に買いたくなりました。