ブログ

没入感について考えた~10.11

Posted on

1:鹿児島のGI(地理的表示)マーク
2:最近はやりのイマーシブを映画館で

1:鹿児島のGI(地理的表示)マーク

この箱の右上に黒い丸のマークがありますね、中にGIの文字が見えます。周囲はJapan Geograpfical Indicationという文字で囲われています。

これはGI=地理的表示制度によるもの。WTO(世界貿易機関)による地域ブランド保護のための枠組みとして、広く世界中で認知され保護されているものです。

***************
「地理的表示保護制度」は、その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を、地域の知的財産として保護する制度です。
ビジネスにおいては、その地域ならではの要因と結び付いた品質、製法、評判、ものがたりといった、産品の強みや魅力が見える化され、国による登録やGIマークと相まって、効果的・効率的なアピール、取引における説明や証明、需要者の信頼の獲得を容易にするツールになります。~農林水産省HPより
***************

2024年8月27日現在、全国で148産品が登録されており、鹿児島では下記のようなものが登録されています。
・鹿児島の壺作り黒酢
・桜島こみかん
・辺塚だいだい
・鹿児島黒牛
・えらぶゆり
・種子島安納いも
・種子島レザーリーフファン

っとここまで書いて(あれ?)と。確か薩摩焼酎もGIではなかったかしら。なぜ農水省の一覧に載っていないの?世界と各国のように枠組みが違うの?お酒だから管轄が国税庁?…ということでこの先は宿題に。

2:最近はやりのイマーシブを映画館で

「没入感」と訳されるイマーシブ・immersive。VRなどデジタル技術を活用したアトラクションなどの体験型施設です。

私もTeamLabや印象派のイマーシブミュージアム等の経験がありますが、没入度はさまざま。最初は面白がっていましたが、ガッカリしちゃうことも。

そんな中、『ボレロ~永遠の旋律』という映画に目が留まりました。『ボレロ』はラヴェルが作曲した一定のリズムと2種類の旋律が繰り返される15分強のバレエ曲。その作品が誕生する背景をラヴェルを主人公として解き明かしていく映画です。

それがしっかり没入したのですよ。すばらしかったわぁ。TeamLabやイマーシブミュージアムとはまったく違う、ある意味オールドメディアの映画において。

真っ暗な空間、包み込まれるような音響、起伏ある物語、着想とリズムとメロディがいつどう生まれるかという期待感、20世紀前半のフランスらしい美しい映像。

そうかそうか。デジタルで室内いっぱいに動く映像を投影することは単なる手段。ヒトが何に集中して雑念を減らしていくのかという設計ができてないと、どんなに最先端の技法を駆使してもダメなんだな。

新しいメディアや技法というカタチに頼っても、ヒトの心に響かない限り、感情は動かないんですよ。本であろうがインスタであろうがVRであろうが、カタチには特性はあっても感情を揺り動かすかどうかはコンテンツ次第なんだ・・・という、もう何十回目かの確認をしてきました。