プロじゃない人が生成AIでデザインしたら~5.22
1:カラーマネジメントモニター、デザイナー用に導入
2:プロじゃない人が生成AIでデザインしたら
1:カラーマネジメントモニター、デザイナー用に導入

同じデータやWEBページも、見るモニターによって色が違うという経験、誰でもしたことがあるはずです。
色味の調整というのはかなり練度が必要で、すべてのメディアのデザイナーさんに必要で重要な技術です。
そういうプロのためのカラーマネジメントモニター、この春導入しました。
色域の細やかさと発色の正確性、キャリブレーション付きで色調を確認・調整しやすく、色精度が高い。これまで経験ベースの想像含めて対応していたことを明確に確認できる、イメージした色味を正確に実現できるようになったことで、デザイン精度向上が期待できます。
色味の影響は大きいですから・・・。
従前のモニターと合わせてダブルモニターにもなり、デザインのしやすさが向上したようです。
2:プロじゃない人が生成AIでデザインしたら

最近「生成AIでデザインしたものどう思う?」と聞かれることがほんとうに増えておりまして、基本は「本人が良いと思うなら良いじゃないですか」とお答えしております。
もう一つ増えているのが「生成AIでデザインしたものを見てアドバイスください」も増えてまして、こちらはすべてお断りしております、有償無償問わず。
「生成AIでデザインしたものどう思う?」問題
答え「本人が良いならいいじゃないですか。」
これは昔からの基本スタンスで、クラウドサービスを使って意図を共有せずデザインされたラベルを貼った商品だってあるわけで。自分が良いと思ってやってるんだったら人に聞くことないですよ。やればよいだけだと思います!
「生成AIでデザインしたものを見てアドバイスください」問題
答え「ごめんなさい、ぜんぶお断りしてるんです。」
なぜお断りしているかというと、アドバイスしたって、デザインに関わるさまざまな事象、たとえば書体・色味・形状・メディア・用途・歴史などをご存じない人に伝えても、背景文化がわからないと、助言が生かされるのは難しそうだなあ・・・。またアドバイスしたことをビジュアルとして具現化できるかっていうのも、かなり疑問、難しいのではないでしょうか・・。
そうお返事すると「なぜ?」と100%聞かれるので、毎回同じお話するのもちょっとしんどくなり、数年前に、鹿児島県中小企業団体中央会さまの機関誌『中小企業かごしま』に寄稿した原稿を再掲しておきます。
よかったらざっとご覧になってみてください。
デザイナーというのは見た目をデザインしているのではなく、もたらす結果をデザインしている、ということを感じていただけたら・・・。
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「良い(いい)デザイン」という言葉のワナ~デザイン検討の最低条件
■デザイン経営宣言
2018年、ブランド力とイノベーション力の向上を通じて、企業の産業競争力の向上につなげる「デザイン経営宣言」を経済産業省・特許庁が発表しました。
デザインを重視する企業の株価は10年間で2.1倍成長(S&P500全体と比較)などの投資効果も紹介されています。と書くとデザイン導入はいいことばかりに見えますが、一方で「デザインしても効果が無かった」という声があるのも事実。
そこで中小企業が効果的なデザイン導入や活用を図るポイントについて4回連載でご紹介していきます。
■デザイン導入してもなぜ効果が出ないのか?
以前行った県内企業等対象の調査では、デザインが必要な場面は増えており、重要性もわかるものの
✔使い方を学ぶ機会や経験が少ない
✔デザインを使う場合の戦略性に乏しい
✔社内の意識が不統一
などの声が企業側の課題として多く上がっていました。
また「思う結果に至らなかった」というご相談からは、失敗しやすいタイミングがあることもわかっており、その一つが「デザイン決定のタイミング」、複数のデザイン案を検討する時です。
■「良い(いい)デザインだね!」にひそむワナ
このデザイン検討時によく使われる「良い/悪いデザイン」という言葉が少々曲者。使う人や場面により下図のような多様な意味を含むため、関係者の認識がずれやすく、デザイン効果を損なう一因になっています。

■デザイン案検討の事例

弊社の会社ロゴ案の事例をご紹介します。上図のようなデザイン案を示し、社員関係者に「どれがいいと思う?」と尋ねると意見はバラバラ。各々が使う「良いデザイン」の意味はびっくりするほど異なっていました。
そこで「“伝える力”を会社と地域のエンジンに。」という目指す姿を共有すると「確からしさ>面白さ」などの視点が浮かび、青いロゴに決定した経緯があります。
■「適している」は最低条件
デザイン案検討では「期待した役割を果たしているかどうか=適している」ことが最低条件。その上で「好き」や「おもしろい」などの要件が含まれていると、関係者の気持ちも沸き立ち、一丸となって取り組む熱や波も生まれてきます。「見える」ことは推進力になります。
逆に「とっても好きー!」と思うデザインでも、そのデザイン開発の狙いや条件を踏まえていないデザインだと、「好きだけど売れない」「かっこいいけど覚えてもらえない」などの事態に陥ってしまいます。
■経営視点で戦略的な検討を
経営層・役職者の方が最終決定されることも多いデザインですが、まずは第一印象、続いて「何を果たすためのデザインか?」という「適/不適」の観点で、最後にプラス要件の検討というプロセスをお勧めします。