あけましておめでとうございます。
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暖かい年末年始、いかがお過ごしでしたでしょうか。
私中島は実家の山口に帰省し、
父母とゆっくりと時間を過ごしてまいりました。
お節やお雑煮とお正月ならではの料理がありますが
小さいころから食べていた父母の料理は実家に帰る大きな楽しみの一つです。
今回は母の巻き寿司を食べたいと思い、
すぐに作れるようお煮しめとは別に椎茸と人参を炊いたものを持って帰りました。
母の巻き寿司はとても美味しいのです。
お雑煮にも年越しそばにも入れられるとも思い、
梅型の人参などもこさえていたのですが
巻き寿司用に長めに切った人参をみて
「これは巻き寿司を食べたいってことかしら」と気づいた母はさすが我が母、
親子ならではの以心伝心です。
それを聞いて父がわざわざうなぎを手に入れ、実家特製の巻き寿司を作ってくれました。
親から伝わった味というのは、なんともほっとするもので、
家の味があることの幸せを感じた帰省でした。
新幹線の中、『おいしいもののまわり』という写真の本を読んでおりましたが
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料理をすることはすでに愛している。
食べる人はすでに愛されている。
それを当たり前のことと信じて疑わない。
そうして、料理を作る人が食文化を担っている。
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という前書きの一文にいたく心を揺さぶられた年始。
2016年はそういう「食のまわり」の仕事に取り組んでまいります。