《パッケージデザイン》商品購入における複雑性とストレス
▶楽しいはずの商品購入は案外ストレスになっている
第一着目の重要性が高まる背景に、商品購入時の選択に関わるストレスが存在しますが、商品購入に伴うストレスとは何でしょう?
・
▶ストレス①行動コスト
店に行く、商品を選ぶ、持ち帰るという一連の行動コスト。最近ラスト1マイル(0マイル)と言われる、商圏を小さく設定する、宅配するなど可能な限りお客様に近づく、お客様の行動をさせない戦略を採る企業が多いのもこのコストを低減させようとする行為です。
・
▶ストレス②心理的コスト
これは商品を検討するときに、間違った購買行動を取りたくないという気持ちに伴って発生するもの。間違えたくないので、不足する情報について問い合わせすることもあれば、情報を比較検討することもあるでしょう。適切な結果が導きだせないこともあります。絶対価格が高価な商品の場合は特にこの傾向が大きくなります。安価な場合でも、「これあんまり美味しくないね」と家族等からマイナスの評価を得たくない、良い評価を得たいという気持ちから、ストレスが発生することもあります。
・
▶ストレス③時間的コスト
上記②に伴って、情報を入手・精査するための時間が発生します。検索してクチコミを見る、お店にメール電話して知りたい項目について情報を得るなどの時間的コストです。ますます忙しくなっていると言われる現代の生活において、時間がかかることそのものがストレスとなります。
・
▶ストレス④金銭的コスト
もちろん最終的に「間違った買い物をしてしまった時に失うお金」というコストも発生します。
・
▶商品が溢れ、商品情報はもっと溢れている
商品が増え、売場が増えているのが今ですが、商品情報はインターネットの定着により圧倒的に増えました。今の時代の購入は「複雑性の海」の中で行われているということです。特に今はどこにいても情報にアクセスできるスマホを誰しもが持っています。お客様はあふれる商品情報に常にさらされ続けています。
・
▶商品情報の海の中で頼りになるのがブランドと第一着目
商品情報の海の中で泳いでいるかのような状態において、「ここは/これは大丈夫」と安心して指名買いできる「ブランド」の事業的価値は上がり続けています。今や、Bto(Bto)Cだけでなく、BtoBの事業展開であっても、ブランドの重要性を否定する人はいないでしょう。
・
同時にその入り口となる第一着目の役割も上昇し続けています。モノがあること自体の価値が減少すると同時に、その商品が自分に合っているか、必要なものか、気分が良くなるものかという適切な選択力が高まっているのです。
・
・
・
いよいよ第一着目を獲得するにはどうするか?
がポイントだということはおわかり頂いたと思います。
・
続きは明日。