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食の情報考 打消し表示の消費者庁レポート

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消費者庁ができてから、表示に関する規則類はすごいスピードで変わっています。

食品でいけば、いっかつ表示において
⭕原料表示で主原料と添加物の区別がわかるように
⭕栄養成分の記載
⭕製造者と明記
などなど。
猶予期間があるとはいえ、多品目を取り扱う企業にとっては
相応の手間と時間と費用がかかる対応が必要となっています。

そしてこの夏消費者庁が発表したのは、いわゆる「注意書き」の記載についてのレポート。

注意書きとは
※これは個人の体験です。
※一部エリアは対象外です。
※オプション料金が必要になります。
のような、紙媒体・WEB媒体限らず、商品サービスを販売契約しようとするとき
その例外や条件の注意(打ち消し含む)を、概ね小文字で記載しているもののこと。

これが「商品サービスを魅力的に感じさせるのに役立っている情報だが
その注意書きには9割気づいていない→改善要」という流れになっています。

実際、これまでのかなりのグレーゾーンであり、
あきらかに優良誤認過ぎるものなど目にする機会がとくにWEB界隈では多くみられましたが
「これからはそのロジックを明確に」する必要があります。

ダイエット広告などでよくある「※これは個人の体験です」のような
体験談を用いる場合は、
「被験者の数と体験談」と同じ効果が得られた人数を明瞭に表示するべき、
としています。

健康食品等においては特に体験談重視で販売情報を作り込むケースが多いため
そのあたりは情報の作り込みの大幅な変更や
「ある程度納得できる」の被験者数(効果実感数)を準備するなど
より適切で正確な情報の提供が必要になってきます。

「個人の感想です」って書いておけば大丈夫、ではなくなる。
ということは、商品の作り込みから変えていかないとそういう商品の販売は厳しくなっていく。
情報も商品の一部、というか、情報こそ商品価値そのものですから
情報戦略在りきで商品企画を考えるという流れになるのも、必然と思われます。

〈打消し表示に関する実態調査報告書(概要)〉消費者庁
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_170714_0003.pdf
〈その他〉
http://news.livedoor.com/topics/detail/13489096/
http://www.news24.jp/articles/2017/07/14/07367051.html
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170809-00000002-it_nlab-life