パッケージ考 食品の一括表示とパッケージデザイン
2015年に食品表示法が施行され、
それまでのJAS法、食品衛生法、健康増進法にまたがり、
わかりにくい!とされていた表示についての法律が一元化されました。
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同時に表示に関するルールにも変更が入っており
特に加工食品に関しては修正が必須となっています。
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生鮮食品と加工食品で異なっていた区分が整理される、
製造所固有記号のルールが変わるなどありますが
特に注意が必要だと思われるのが下記となります。
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⭕アレルギー表示→アレルゲンの表示義務
⭕栄養成分表示→義務化
⭕原材料表記→レイアウト変更
⭕経過措置は5年
などなど。
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食品加工を行う企業側もさまざまな措置を講じる必要があります。
経過措置までの間にパッケージなりシールなりを
新ルールに沿った方向で修正する必要があります。
市中在庫との兼ね合い、修正デザイン費、印刷の版代など
検討事項も案外多いのです。
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また弊社のように、食品のパッケージデザインを
多く手がける者にとっても対応が必要です。
変更ルールを押さえておく必要はありますし、
多品目を要する企業様の場合だと、
製造や営業の方と綿密な変更計画の立案から関わる場合もあります。
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何と言っても今回の変更では「スペース拡大化」の方向の
変更が多いのです。
小さな食品の小さなスペースにどうやってわかりやすく配置するか、
ジグソーパズルなようなところもあります。(泣)
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そして何より、せっかく版代が新たに発生するのであれば
これまでの懸案事項だったパッケージデザインを一新してしまおう!
というケースもあります。
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食品の表示は
「法や条例にきちんと対応しているかどうか?」
「食品加工・流通の基礎知識があるか?」
を図るチェック項目のようなところがあって
表示が間違っていると
(信用できないな)とバイヤーさんに思われる可能性も大。
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とあるバイヤーさんに伺ったところでは
「鹿児島の企業さんはどちらかというと対応が遅いようだ…」とのこと。
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いずれにしても、早目に変更内容を押さえて、
対応計画だけは立案しておくことが必要なようです。
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ということで、今日もSTUDIO Kは明るく元気に営業中です。
中島