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オンライン商談やリニューアルなど伝え方を考える8.30w

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1:セミナー「オンライン商談・リモート商談とリアル商談」
2:パッケージのリニューアルが増えている!?
3:美味メモ~ラーメン専門とくだ(霧島市隼人)
4:今週のひとりごと~タイガー魔法瓶さんの景表法違反

◎鹿児島のデザイン&マーケティング事務所STUDIO Kの週刊ジャーナルです。食のデザインやマーケティング、ブランディングから生産・製造・販売などの情報や活動記録について、これまでのメルマガをブログに移行しつつお届けします。

1:セミナー「オンライン商談・リモート商談とリアル商談」

リモート商談 オンライン商談

今週はコロナ禍で激増している「リモート商談、オンライン商談」に関するセミナーでお話させていただきました。

昨年コロナ禍のオンラインの打ち合わせで「なぜこんなに疲れるの?」や「伝わってない気がする…」と思った私自身体験があり、いろんな論文を読み漁り、(なるほど!リアルとオンラインって、同じではなく違うものなんだ!)と納得したところから組み立てたこのセミナーシナリオ。

つまり、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚という五感を総動員できるリアルと違い、オンラインは視覚・聴覚という「二感」になるという違いを踏まえることがポイント。何か1つやって効果がすぐにでるかはわかりませんが、しっかり組み立てたシナリオとそれをサポートするツールがあると、かなり変わってきます。

コロナ禍で減りがちな商談機会、1回1回の密度を高めていきたいものです。

2:パッケージのリニューアルが増えている!?

春あたりから、既存商品のパッケージ・リニューアルのご相談がポツポツと続いています。「コロナ禍で売り方や買われ方が変わった」ことが共通した理由のようです。

というのも、売場での対面接客やトークがしにくくなり、試食もなくなりといった店舗・売場上の理由や、お客様の買い物時間短縮という理由で、「商品が置いてあるだけでも、短時間で、端的に伝わること」が求められているようです。

たとえば「コロナ禍で減ったと思っていたら、同じ売場のよその商品は逆に伸びてるみたい」という話が耳に入ると・・・気になりますよね。

実際のところ、パッケージデザインのリニューアルは、新商品のデザインとは別の戦略性が必要で、「すでに商品を買ってくれている既存のお客様」を失わない繊細なイメージ・コントロールも必要です。神経を使うお仕事ではあるのですが、その後「伸びた!」と聞いたときの嬉しさはひとしお・・・。

しかし、「変えてはいけない」パッケージ・デザインもあるので、「デザインではなく、プロモーションで補強」という結論もあり個別検討が重要な案件。統計があるわけではないですが、なんとなく流れが生まれているように感じます。

3:美味メモ~ラーメン専門とくだ(霧島市隼人)

ラーメン専門 とくだ

霧島市の隼人にあるラーメン専門とくださん。多彩なラーメンがある鹿児島ですが、「こういうラーメンが、昔食べてた鹿児島ラーメンの元祖的なラーメン」とおっしゃる方があり、私の中では「鹿児島地ラーメン」と呼ぶジャンルです。

というのも、メニューはほぼラーメンという潔さ。小上がりとテーブルという懐かしい食堂感ある空間含めて「とくだの味」。コロナ禍のおり、黙食的なさっと食べて出るには向いているかもしれません。

4:今週のひとりごと~タイガー魔法瓶さんの景表法違反

消費者庁は31日、電気ケトルが倒れても湯がこぼれないかのように宣伝したのは、景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、販売したタイガー魔法瓶(大阪府門真市)に措置命令を出した。同庁は「実際には湯がこぼれる場合があった」としている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ba8f51d21c709bb84dbecf475d5d39aa21bbb6f9

たとえばパッケージやパンフレット、広告を考えるとき、「良い点を伝えたい」が「言い過ぎはダメ」という両方の目が必要になります。

一方、食の世界でありがちな優良誤認といえば、「鹿児島黒豚ではないのにそう謳った」というのが代表例。「商品・サービスの品質を、実際よりも優れていると偽って宣伝したり、競争業者が販売する商品・サービスよりも特に優れているわけではないのに、あたかも優れているかのように偽って宣伝する行為」のことです。

こういうことがあると(これまでも同じことしてたんじゃないの?)と思われてしまうのも致し方ありません。これまで築いてきた信頼を失うことになり、(魔法瓶や炊飯器で定評あるタイガーさん、どうなさったの・・・?)という気持ちです。

つまり、商品の性質をより適切に伝えることと、嘘の表示をすることはまったく別のお話。第3者視点でのチェックはもちろん、「表現内容のもととなる事実=ファクトはある」ことの大切さ、それこそが食を届ける人がもつべき誠実さだとも思っています。

※優良誤認については消費者庁のこのページの事例がわかりやすいのでご興味ある方はご覧になってください。