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屋久島訪問と表紙デザインの法則を思い出した9.13&9.20w

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1:新しい土産物が増えていた屋久島
2:雑誌の表紙デザインの役割
3:ニュースから~シャンパンのブランドイメージ維持
4:美味メモ~井村屋さんのごろろん果肉アップルパイバー
5:今週のひとりごと~オンライン商談

◎鹿児島のデザイン&マーケティング事務所STUDIO Kの週刊ジャーナルです。食のデザインやマーケティング、ブランディングから生産・製造・販売などの情報や活動記録について、これまでのメルマガをブログに移行しつつお届けします。

1:新しい土産物が増えていた屋久島

屋久島便

コロナ禍や台風の影響で伸び伸びになっていた屋久島での現地打ち合わせ、やっと実行できました。オンラインでの打ち合わせは重ねていたものの、どうしても、生産現場に伺って、実物を見ながら、その場でモデル試作をしながらでないと進まないことはあるものです。

帰りには恒例の定点チェック・お土産物店めぐり。コロナ禍で入島観光客が減っている屋久島では観光産業への影響が大きいと伺っています。土産物店もお客様は少なく、一部陳列された商品も減っているような印象もあり、寂しさも漂っていました。速く復活してほしいものです。

この写真は屋久島ぷかり堂さん。2年ぶりでしたが、前と変わらず店内はオープンで明るく、商品も丁寧に陳列・紹介されており、ここでのお土産選びは楽しい!ことを再認識。念入りにつくられた愛あふれるPOPもここの名物。こんなふうに紹介されたら商品もメーカーさんたちも嬉しいでしょう。

屋久島にこなかった2年のうちにリリースされた新しい商品もあれこれ見つけ、コロナ禍で観光サービスが動かない間、一生懸命に商品開発に努めていた屋久島の方々の取り組みを感じました。

屋久島ぷかり堂

2:雑誌の表紙デザインの役割

president社HPより~

社会人になって間もない頃、雑誌のしごとをしておりました。

雑誌というメディア自体が少々縁遠いものになっている昨今ですが、ご存知の通り雑誌というのは特集テーマで売行きが雲泥の差で、毎号記事タイトルの付け方は編集長中心にかなりの真剣さで検討してました。

それは、今でいうWEBニュースの記事タイトルでクリック数が変わるのと似たようなものです。

当時、なぜ雑誌は①雑誌名ロゴが固定なのか、②その位置も固定なのか、③表紙のどこに写真を入れるかが概ね固定なのか…などのことを不思議に思い、編集長に尋ねたことがあるんです。

編集長の答えは「同じ部分があるから変わる部分に目が行く」

すべてを毎号変えていると、どこが新しいかを脳が認識するのに時間がかかるらしく・・・。同じ表紙のデザインフォーマットで「いつものあの雑誌だ」という信頼・安心感を情勢し、記事タイトルや写真の変化で「あ、今月は◯◯がテーマだ!」という「今月も買うべき理由」が伝わりやすいということです。あまりに同じだと毎号買う意味が無くなるので、その匙加減が重要だと。

どんな商品サービスも継続が前提。「固定部分と変える部分」の設計をしているときに、いつもこの編集長のお話を思い出します。

3:ニュースから~シャンパンのブランドイメージ維持

ワイン生産量が記録上最低量になったというYahoo!掲載のニュースです。
記事はこちらから

天候や病害によるブドウ生産量減とコロナ禍による飲食店利用減という2つの理由だそうです。つい多雨と基腐病に苦しむさつま芋と焼酎を思い浮かべてしまいました。

さらに

「シャンパンの品質向上に取り組むシャンパーニュ委員会は「供給過多による価格急落でシャンパンのイメージが低下するのを防ぐため」として、収穫したブドウの一部を廃棄して生産量を調整していた」

シャンパンのブランド価値維持の取り組みにも言及されています。コロナ禍で消費行動が大きく変化したこの2年、販路の維持、価格の維持、ブランドの維持・・・今までとは異なるアプローチが世界中で必要となっているというということですね。

ブドウを廃棄…というところには何か他の用途に・・・という声もあるでしょうが、買い支え→廃棄という流れかもしれないと想像しました。ブランド価値の維持とSDGsにもとづく行為を両立させるには、これまでとは違うブランドのあり方が必要ということかもしれません。

4:美味メモ~井村屋さんのごろろん果肉アップルパイバー

世の中では赤木乳業さんのかじるバターアイスが人気みたいですが、ワタシ的には井村屋さんのごろろん果肉アップルパイバー

シナモン風味のアップルフィリングのみならず、「パイ体験」も細やかに再現されてるところに、井村屋さんの商品開発の本気を見ました。

具現化力が非常に高い商品を私は天才と呼んでいますが、これはまさにアイスの天才。また買います。

5:今週のひとりごと~オンライン商談

先週のブログをご覧頂いた方から「そうなんです・・・オンライン商談、ムズいんです」と営業部長さんからお返事メッセージいただきました。私も昨年のコロナ禍当初、苦労したもので、思わず「ですよねー」とひとしきりオンライン商談しんどかった話に花が咲きました。

何年かたてばみんなが慣れていくでしょうし、コロナ禍が収まって商談はリアルに揺り戻しがあるかもですが、想像するに、オンライン商談はゼロにはなりません。都市圏・地方においても。同じ地域においても。

だとしたら、リアル商談とオンライン商談の違いを早く知って慣れていったほうが、より事業の本筋に注力できるというものです。

秋冬は食の商談展示会のオンシーズン。トークだけでは立ち行きにくいオンライン商談に向けた模擬オンライン商談も始まり、会社ごと、商品ごとの「オンラインでの伝え方」を一緒に考える日々。

リアルの五感に対し、視覚と聴覚だけに絞られたオンライン、いろんな方法を考えていきたいものです。