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積み上げることで構築されるものがある鹿児島と北海道のお話~3.21

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1:成果発表会が開催されました
2:ブランド体験を生み出す伝え方~サッポロビール博物館

1:成果発表会が開催されました

鹿児島県主催・令和6年度「商品関連製造業リーディングカンパニー創出支援事業(経営力ステップアップ支援)」の成果発表会が開催されました。

大阪の株式会社ジーブリッジさんが企画運営される中の一部、商品ブラッシュアップのパッケージデザインと、事業進行における鹿児島事務局を担当させていただいたもの。成果発表会では司会進行を務めました。

商品開発や販路開拓に取り組んだ4事業者さんの発表やトークセッションのほか、「展示会から見る今後の傾向と対策」レポートも発表された内容、最後に試食・交流会もあり、大変興味深いリアルなお話をたくさんお伺いすることができました。

司会としてインタビューするのですが、「はー、すごいですね!」「そんな時代があったんですか!」と、役目を忘れて声を上げてしまうようなトークセッションでしたよ。

一番の感想は「一つ一つ問題を解決しながら自社の販路は構築されていくんだナ」ということ。当たり前のようですが、準備無しにうまくいくなんてことはなかなかないというのが本当の所のようです。

近々、その発表会レポートが公開されると思いますので、詳しくはその中でご覧ください。

2:ブランド体験を生み出す伝え方~サッポロビール博物館

北海道出張では雪の洗礼を浴びましたが、その合間にサッポロビール博物館へ。サッポロビールの誕生からビールの上手な注ぎ方まで教えていただくツアーに参加しました。

北海道開拓事業の1つとしてビール製造が始まった、そのスタートから商品原料、製造方法、ラベルデザインの変遷まで、コンテンツが非常に充実した博物館。ツアーが終わった後、もう一度展示を見に戻ったほど知的好奇心が満たされる展示でした。ビール製造地は東京として進んでいたのに対し、「札幌に麦酒醸造所建設すべし」と建白した、鹿児島出身で英国留学生の一人、当時開拓使官吏・村橋久成の展示もありました。

弊社としてはこのラベルデザインの変遷など、何をどうしようとして変わってきたのかを想像しながら見ると、ブランド構築とデザインについて考える大きなヒントにもなりました。まだビールがさして飲まれていなかった明治初期から今まで、ファンを引き付けブランドを構築されてきたサッポロビールさんに深く敬服いたしました。ということで、すっかりサッポロビールファンです。

そこで考えたのは、「ブランドとして愛されるには体験と情報の両軸」が必要だということ。さらに情報も一方的に伝えるのではなく、「より実感できる伝え方」を模索してこそ、伝わっていくということ。

博物館を立てるのはなかなか難しいですが、社内会議室の一部に歴代商品を展示する、展示に加えてパネルを置いてみる、ホームページにコーナーを作ることはやりやすいはず。より深い情報を求める人に向けたコンテンツを整えることも今後は手掛けていきたいですね。