創業塾マーケティング講座 7つの鉄則~10.09
1:創業塾の講師をしています
2:創業塾とは何か?
3:受け持ちは「販路開拓」、7つの鉄則
4:受講生全員での「思考のトレース」は本当に難しい

1:創業塾の講師をしています
「講師をしています」っていうのもおかしな言い方ですけれど、一番古い回が2018年度から創業塾の講師を毎年数か所でご依頼いただいています。
一番古くは「奄美市創業支援事業」として行われるもので、奄美大島商工会議所・あまみ商工会・奄美群島振興開発基金・奄美市が共同主催。
現在まで途中コロナに見舞われ延期延期を繰り返しながらも毎年継続しており、来週末に伺う今年度分で通算9回目となります。
これまでには、鹿屋・肝属地区の創業塾、志布志市の創業塾にも伺っており、今週は志布志市商工会さん主催の創業塾でした。
2:創業塾とは何か?
創業塾は、産業競争力強化法にもとづき実施する特定創業支援事業で、起業希望者に対して経営等の基礎知識を学ぶ機会を提供する公的な支援セミナー(特定創業支援等事業)のこと。
主に金融機関や自治体、商工会、商工会議所が主催しています。
対象者:
①これから起業、創業を計画する人
②創業して間もない人
内容:
下記項目の基礎知識を体系的に学ぶ
①経営
②財務
③販路開拓
④人材育成
優遇措置:
受講証明書を取得すると、日本政策金融公庫の融資優遇や、小規模事業者持続か補助金の申請要件クリアなどの優遇措置がある(主催プログラムによる)。
そんなこともあらためて教えていただきつつ、講義の前には過去受講生で創業されたカフェでランチをいただきました。
志布志の大人気カフェ「Cafe Lunch 1℃」さん。

3:受け持ちは「販路開拓」、7つの鉄則
その中でSTUDIO K中島が担当するのは「販路開拓」。
販路といっても、受講生の創業プランは100人100通りですからね。
消費者向けvs法人向け
商品vsサービス
低単価vs高単価
リアル型vsネット型
ガッチガチ道路工事から小さな手芸商品まで、ほんとうに幅が広い。
弊社の業務、マーケティングやデザインのお仕事だと「食特化」ですけれど、創業塾はそういうわけにはいきません。
ということで、講義内容としては、下記3点を非常に重視して準備を行っておりますので、その工夫のポイント、7つの鉄則をご紹介します。
1)講義内容を誰もが8割以上理解できる。
2)「調査→検討→計画」の行ったり来たりイメージが仮体験できる。
3)(あ…進めてみよう!)と前向きな気持ちで終わる。
1)講義内容を誰もが8割以上理解できる。
どんな業種を志すにしても、これまでどんな経験をしていたとしても、どの話も腹落ちしないとだめなんです。
①専門用語は極力使わない
・恐らく他創業塾での販路開拓講義と比較して9割減だと思います。
・専門用語を使わない利点はこの2点→
「受講生から拒否感が出にくい」
「講義者が本質的に理解している必要性があるので、講義内容がわかりやすい」
②事例は最低2パターン紹介
・「消費者向けと法人向け」など違うカテゴリーで最低2つ紹介する
・複数あると「自分に近い例だと理解しやすい」し、「複数あることで共通項をつかみやすい=構造の理解」
・受講生の表情を見て腑に落ちてない感じがしたら、事例を口頭で次々紹介していくと、たいてい表情が変わってくる
2)「調査→検討→計画」の行ったり来たりイメージが仮体験できる。
机上の空論ばかりだと計画が絵に描いた餅状態になってしまい、それは本人の創業意欲をあまり刺激しないみたいです。
絵空事は手ごたえがない。本人が一番わかるんです。
だから調査という行動、検討という思考を何度も何度も繰り返すことが大切。
計画が血肉化するための必須ポイントです。
③調査の意味をきちんと伝える
・真似するために調査するのではなく、自分や事業の特徴を把握するために調査することは、意外と理解されていない
④調査結果は「表にする」
・調査対象は眺めているだけではだめで、メモをとり、メモがまとまってきたら、表化する。
・表にすると、強みも弱みも、アイデアのもともぜんぶ浮き上がってくる
⑤検討は「考え方→練習→演習」の繰り返し
・考え方だけで終わったら、たいてい「わかったつもり」。
・いきなり演習をしたら、「書いてるけど浅い」になりがち。
・大切なのは「練習」、練習の段階で受講生全員で「思考プロセスをトレース」することにチャレンジする。
・ここで、ある種のアハ体験的なものが生まれたら、それはもうかなり良い状態。
・(あ、そことココつなげたら、コッチのマイナスも消えて、さらに強みも増えるじゃん、コストも下がる!)的に1つのアイデアで複数の利点が生まれる=戦略的コンセプト。
3)(あ…進めてみよう!)と前向きな気持ちで終わる。
⑥自分の体験を要所要所に織り交ぜる
・目の前の私自身がいろいろ曲道くねくね状態をどうにかやり抜いてる人だとわかってもらう=実存
・だから言葉もホンキとリアルが伝わる
⑦どこかの段階で全員を1回以上個別フォローする
・ワークの途中など、できるだけ多くの受講生の様子を見に行き、話かける
・手が止まっていたらどこで詰まっているかを一緒に探る
・(あ、わかった!)(あ~あ~、そういうこと!)みたいな体験は前進を後押しする
4:受講生全員での「思考のトレース」は本当に難しい
しかしですね、2)の⑤で書いた、思考のトレースはほんとうに難しいんですよ。
この「思考をトレース」するのがとても難しい。
教えるではなく一緒にフローする頭を作る。
思考の中にマーケティング脳の轍を刻む。
そんなイメージで取り組んでますが、毎回どきどきもの。
この「一緒に思考をトレースする」ことが上手にできるようになると、もっともっと役立つ、そしてわくわくする講義になるだろうと、毎回いろいろ作戦を考えております。
今までの所、主催者の方々からは「受講生からの評価が高い」「おもしろいと受講生が言ってる」と伺っておりその点とても嬉しいのですが、この「思考トレース」はまだ改良が必要。
こちらもまだまだ研鑽が必要です。
志布志創業塾の翌日は、九州一とも言われる「竹亭 本店」でとんかつ定食、残量20になったエネルギーを満タン100まで戻しました。
