ナカシマ日記 JIBITAのコップと博多の打ち上げ
6月23日(土)
大隅半島の話題からふと思い出し、7-8年前に根占の海岸で撮った写真を探した。夕方から真っ暗になるまで時間の経過を追って色がかわる空と海は、シロウトカメラマン=私が撮ったものながら美しい。こういうときに美しいとしか言えないから、コピーライターという人がいるということを改めて思い出す。言い尽くせぬ、語り尽くせぬ気持ちを、別の形で伝えてくれるから。
6月24日(日)
お出汁好きなもので、お出しの食材にはいろんなものを使う。昆布・鰹節・いりこの3大おだし以外にも、さば節・あごだし・鶏ガラスープ。お出汁さえしっかりしていれば、何でも旨い。良いお出汁感が目に見えるな、と思って撮ったのがこの写真。お出汁は目に見えないんだけど、これは見える。そういう写真を仕事の中でもプロの方々に撮っていただけるよう狙いを伝えるのが弊社の仕事。しかし見た目を裏切らない、しみじみうまいお味噌汁でした。
6月25日(月)
インスタフォローしていた山口県萩市のテーブルウエアショップJIBITAのインスタで見つけ(これは私のためのコップ!)と注文したものが届く。箱をあけ、緩衝材を開きながら、1点1点をテーブルに並べる。すべて色は違うし、ちょっとずつサイズも違う。気泡がプツプツ入ってたりする。それがすべて愛おしさにつながる。どんな方が何をおもって作られたかわからないけれど、きっと海の近くの人、海をいつも眺めている人が作られたのではないかなと思う。麦茶1つ飲むのも幸せ。夜ジントニック飲むのはもっと幸せ。このJIBITAというお店、私の出身地のお店ながら行ったことはない。けれどもインスタを見ていると、写真の取り方や説明口調に安心感と惹かれるものがあった。間違いじゃなかった。こういう買い方が増えてくる。ネット通販の広がりは皆知るところだが、これからは規格品ではないジャンル・個別性が高い商品ジャンルへの拡大が一気に進むんだろうな、と思う。
6月26日(火)
先週木曜日に発送した「鹿児島の食とデザイン2018」のパンフレットが届いた頃、となると反応が気にかかる。今までと少し違うのは「パンフレットを◯◯の場で配りたい」や「同じようなセミナーをうちの団体でもやってほしい」などの広がり系レスポンスが多いこと。聞くと、プログラム内容が気になっているらしい。毎年、プログラムの構成と講師のキャスティングに相当力を入れているが、同時にプログラムのタイトルやキャッチコピーも同じくらい力を注いでいる。プログラムに参加して欲しい人はどんな人か、その人に響く切り口って何?から始まり、最後はてにをは、句読点の1つ1つまで。「伝わらないと意味がない。」のはこういう行政系プログラムも一緒。
6月27日(水)
まったく知識も情報もないターゲットに迫っていくのはとてもスリリング、マーケターの血が騒ぐ。どこまでいっても「当人」でないのはいつも一緒だが、こんなにも遠いターゲットのことを、調べ姿を探し思い描くのは、とてもハードだが本当に面白いんである。
6月28日(木)
鹿児島の食とデザイン2018の表紙デザインが評判良い。嬉しい。さすが冨永さん@冨永デザイン。これに決まるにはプロセスがいろいろ。4つのご提案をいただき、見た瞬間から(これで行きたい)と、そうなるようにプロセスを設計した。本案で進めさせてくださった皆様、ありがとうございました。
6月29日(金)
博多出張。街には山笠ムード。打合せのあと、昨年度担当させていただいた事業の一区切り打ち上げ。デビューの姿を最初から思い描いていたが、ステークホルダーが多すぎて、かなり難易度が高いプロジェクトだという認識からすべてはスタート。喧々諤々も紆余曲折もあったが、無事思った姿でのデビューができたのは、メンバー全員が持ち場の仕事をきっちりと果たしたからだと思う。立場も持ち場もそれぞれ違うが、皆、プロの仕事。自分のことを言うのも面映いがこれは本当によく上がったと思ってる。デニュー後の反応も良いみたいで、これから世の中のいろんなところに着地させていく段階。