ナカシマ日記 cainoyaと山下洋輔
7月21日(土)
鹿児島が誇るFine Dining、わざわざ鹿児島に来る新しい理由を作り出すCainoya。10年以上通い続けるが、毎回、期待を満たされ、そして次回を渇望させられる塩澤シェフのcreation。時間にただ身をゆだねるのみ。今回の驚きはとり貝のパクチーソース。この身厚なぷっくりしたとり貝は京都からきた養殖ものだそう。養殖でこんなものが生み出されるとしたら、養殖=天然の代替という図式はもはや崩壊。
イタリア料理で重要な食材・ポルチーニ茸の国産を用いたパスタ。口腔の奥に絡みつくような濃厚な香りは未体験なもの。こういう新しいフレーバーとテクスチャーの体験を作り出すのが塩澤シェフの真骨頂だと思う。
7月22日(日)
自宅から一歩も出ず。暑い日は外に出ない。前日とは真逆の素朴食事をして過ごす。結局玄米が一番おいしい食事だった。
7月23日(月)
現在新規立ち上げのWEBサイト向けサイトマップを作る。これまでに作り上げてきた戦略をサイトマップに落としながら戦略の確かさの確認をする。サイトマップは雑誌でいうと表紙であり目次のようなもの。戦略と具体的計画を行ったり来たりしていると断然制度があがっていく。二つともいよいよ作りこみ開始。
7月24日(火)
特段のアピールもプロモーションもしていないのに、じわじわと申し込みが増え続け、ついに、当初のパンフレットのみで定員を超えた8.28のセミナー。会場いっぱいまで枠を拡大したがそれも完売。身の回りにあふれるブランドという言葉にも関わらず、つかみにくい・実態がないブランド。自らの会社・商品をブランド「化」していきたいという心が見えてくる。一方で、〇〇ブランドと称号(?)を付与するような公的事業の制度に辟易している実態、あきらめを感じている実態、ある意味表面的なロゴマーク・デザインをブランディングと標榜しつつデザイナーから提案されて嘆息している実態。そういうことも見えてきた。そこかしこに広がる方便としての「ブランド事業、ブランディング事業」が、本質化に舵を切れるような、きっかけとなるセミナーになるのではないかと、ひそやかな野望を持っている。
7月25日(水)
場の中で私が最年少という珍しい場で仕切り役を務める。そのような立場になると、自分の意見を通したいだけの人、各人の意見立場を理解しながら良い解決策を見つけようとする人、ほんとうにそれぞれいるものである。自分の意見をただ通したいだけの人は、自分専用の組織を作ってその中で存分にやっていただきたいといつも思う。
7月26日(木)
大隅に関するプロジェクトのキックオフ・ミーティング。どの方向を見るか、舵をぎりぎりと合わせていく段階はとても重要だと思っている。ターゲット理解が肝。自身が感じているターゲット像を共有する方法を別に準備しよう。
7月27日(金)
宝山ホールで開催されたJAZZの大御所・山下洋輔のホールコンサート。ピアノ一つ、人一人だけでホールを満たしつくす、すばらしい。奏者の腕によりピアノという楽器の美しさ滑らかさ豊饒さを改めて感じさせてもらった。