ブログ

STUDIO Kの年末雑感と3大ニュース2018

Posted on

大晦日ということで、年末行事であわただしい一日ですが、今年の反省とともに振り返りを。

パッケージ・展示会デザインの独自ノウハウ確立
従来から手掛けてきた「販路拡大&実売増加」のためのデザイン、たとえばパッケージデザイン、展示会ブースデザイン、営業ツールデザイン等は相当ノウハウが高まってきて、ほとんどきっちりした成果がついてくるようになりました。つまり新しい小売店と成約するとか、その売り場で商品がきっちり売れるとか・・・。

それもこれも、ご依頼主の皆様と一緒に本気で成果を獲りに行ったすべての経験が積みあがったからでありまして、最近はご依頼時に(これは厳しいな…)と思うのは商品そのものがメタメタな時のみ。

たとえば展示会ブースだと
・売りたい(売れる)売り場=ターゲット群とするバイヤーさんが立ち寄ってきて(ターゲット外のバイヤーさんは近づかない)
・その場での情報伝達スピードが速くそのあとの成約につながりやすい

たとえばパッケージだと
・ターゲット群バイヤーさんの気を引き成約となり
・売り場においても消費者が手に取るカゴに入れる
つまり、「飾るデザイン」ではなく「成果がでるデザイン」の独自ノウハウが明確に確立できたな、と思うところです。

食品メーカーさんをデザイン面から強化しようとしたとき、実はノウハウを持っているところがあまりなかった。

いや、パッケージだけなら強い会社はある、展示会だけならある、のですが、成約して売れていく、その一連で目指すところが見つからなかった。

一連でできないと、ブランド化に難があったり、スピードが遅れたり。今時、ブランド化を念頭に入れないで、その場しのぎのデザインするのは小さい会社ほど有り得ないことだから。

これまでデザイナーの和田とこの「一連」をだいぶん考え尽くしてきましたが、やっとノウハウ化したと言ってよいところまできました。これは本当にうれしいことです。

新メディアを取り入れるマーケティング計画
動画・SNSをはじめとする新しいメディアを取り入れてのマーケティング・プランが増え、その新しいメディアを効果的に用いるための試行錯誤をいろいろと行いました。それもありまして、今年はとにかくあわただしかったのですね。いわゆる0ベース、基本調査からはじめて構造設計にたどり着いたうえで、ビジネスフレームを作り上げていくものが多く、土台作りに時間がかかることが多かったのです。

一方で、新しいメディアがそれまでのメディアと何が同じで何が違うか、特性がよくわかるようになりました。いわゆるクリエーターの中でも新しいメディアについて「今までと一緒でしょ」だったり、「まったく新しいものだから」だったり、とかく乱暴な理解フレームを当てる方もいて、(そうじゃないなあ…)という思いを言語化または具体化するのにも時間がかかりました。どちらかというと、「ここは同じで、あそこが違う」という把握の仕方が、その人のスタンスや理解度を表しているので、このあたりの感覚を共有できるチームは大切だと思ってます。

2019はそれらの成果をきっちり出していく年。根っこにあるマーケティング・ノウハウをベースに楽しんで取り組んでいきたいです。

ということで2018のSTUDIO K三大ニュース
1位:セミナー・研修講師の増加
デザイナーが話すデザインのセミナーは多いのですが、事業会社の立場にたって、
〇なぜデザインが経営にとって大切なのか
〇デザインへの取り組み方
〇デザインの力を最大化する方法
〇デザイン費の考え方と回収方法
など「デザイン力を味方につける方法」を話せる人はあまりいないらしく、
企業内での研修、広島や沖縄・宮崎など県外でのセミナーなどでの講師機会が一気に増加。
セミナーだけで誰かが行動を起こす確率は4%くらいといわれているようで、その通りだろうと思うのですが、
「デザインへの正しい期待の仕方」無しではいわゆるもったいないお金の使い方になっちゃうので
まずは知識だけでも…と思っています。

2位:香港でのPOP-UP STORE ブースデザイン
鹿児島物産群を香港で継続的に販売するブースのデザインをさせていただきました。
秋に開始し、好調により再度実施と伺っており、1月には香港で売り場を確認してまいります。
これまでもパッケージやパンフレットなど
「文字で補える」海外向けデザインの経験はさせていただいてますが
ブースという「直感すべて」を手掛けさせていただいたのは、大きな勉強になりました。

3位:純粋マーケティング案件への挑戦
いわゆる業界知識ゼロ、経験もゼロ、ある意味個人的興味もゼロ、
これまでに積み上げたマーケティング・ノウハウ、マーケ力のみで挑戦、
という大型案件にチャンレンジさせていただいてます。
どういう成果に結びつけられるかまだまだ予断を許しませんが、
もともと、前職では出産育児経験ゼロ、鹿児島では食品業界の経験ゼロのところ
マーケティングの力だけで構造把握してきたのでどうにかこうにか
やり遂げていけるんじゃないかな・・・と思っています。
個人的にはある意味ゾクゾクするような案件です。

・・・というようなブログをあまり書けていなかったのは大反省。
2019は豆に更新していくつもりでおります。

今年も一年大変お世話になりました。
来年もぜひよろしくお願い申し上げます。

STUDIO K 中島秋津子