鹿児島が生産量日本一記念、お茶のパッケージデザインを特集しました

Posted on 2025.06.032025.06.06

お茶の生産量・日本一にいなったお茶所・鹿児島にはたくさんのお茶農家さん・製茶会社さんがあり、STUDIO Kでもパッケージデザインを担当させていただいています。

緑茶・ほうじ茶に加えごぼう茶などの野菜茶も合わせて、パッケージデザインを特集しました。

並べてみると、同じお茶でもまったく「パッケージデザイン＝顔」が違うことを改めて確認しました。

１：お茶の山口園さん(鹿児島)の深蒸し茶のパッケージデザイン

長年愛される看板商品のリニューアルにあたり、ブランドの新たな顔を創出しました。単体での魅力を保ちつつ、ギフトやオンライン販売、ふるさと納税など多様な流通チャネルに柔軟に対応できる汎用性も重視。会社の看板商品としての代表性がある、普遍性と現代性を兼ね備えた洗練されたデザインです。

「日本で一番早い新茶」という稀有な価値を伝えるため、最上級の顧客体験を設計しました。木箱、奉書紙、帯といった素材の質感にこだわり、開封する一連の動作までが特別な儀式となるよう演出。ブランドの象徴である「松」をモチーフに、淡い色調の層が織りなす重厚感が、その上質さを静かに語りかけます

このごぼう茶のパッケージは、素材の持つ素朴な魅力を最大限に引き出すため、シンプルな構成を追求。有機JAS認証の信頼感を基盤に、伸びやかな筆致のロゴが温もりと生命力を感じさせ、見る人に安心感と興味を同時に与えます。文字要素は控えめに配し、製品の本質が際立つよう配慮したデザインです。

独特の発酵過程を経て生まれるこのお茶のために、既存の概念を打ち破るデザインを創造しました。一般市場の緑茶とは一線を画す、深みのある黒を基調とし、麹の種類を示す色彩がシックなアクセント。棚で際立つ存在感を放ち、その奥深い味わいを予感させる特別なデザインです。

あまり市場で見かけない「おくら茶」なので、安心感を感じていただける落ち着いた色彩と線画による繊細さやさしさ・やわらかさを演出しました。同時に、その爽やかな口当たりを表現する軽やかな色調を組み合わせています。とろみとやさしい喉越し、豊富な栄養素が視覚で伝わるよう、味わいを誘引する設計です。

浮世絵に見る「枇杷葉湯」の歴史的背景をデザインの中心に据え、浮世絵の図案でその由緒と民衆に親しまれてきた様子を表現しました。これにより、一般的な緑茶とは一線を画す独自の世界観を構築。伝統を纏いながらも現代に息づく、懐かしくも新しい飲み物の魅力が伝わる意匠です。

鹿児島の象徴的な縁起の良いモチーフを、連続するパターンとして巧みに配置しました。手にするたびに喜びと幸運を感じられるような、華やかでありながらも品格を保つデザインです。地域性が豊かに表現され、視覚的な楽しさとともに、贈答にも適した特別な体験を提供するデザインとなっています。

霧島の豊かな自然を、やわらかな水彩画のタッチで包み込むように描きました。この絵柄は、製品が持つ清々しい風味や奥深い香りを視覚的に伝え、消費者に心地よい涼やかさを感じさせます。手にするだけで茶畑の情景が浮かび上がるような、情緒豊かな意匠で、ブランドの世界観を表現しています。

有機栽培の自然な素材から生まれる、からだに優しいお茶。その特徴を最大限に引き出すため、調理方法を名称に融合させ、美味しさへの期待感を高めました。素朴ながらも、素材の生命力と豊かな風味を伝える、安心感と親しみやすさを追求した意匠です。

「さつま縁起物」という名称が示す通り、鹿児島・霧島に伝わる象徴的なモチーフを丁寧に配し、ギフトとしての価値を高めました。それぞれの図案が語る物語が、贈る人、贈られる人の心を豊かにします。開ける前から期待が膨らむ、特別な日の贈り物にふさわしい、心に残る一箱を演出しています。

地域特産のはだか麦を象徴する図柄を基調とし、親しみやすい質感を表現しました。既存の調味料ラインと共通の美意識を持たせることで、ブランド全体の一体感を強化しています。素朴ながらも洗練された意匠が、製品の伝統と品質を静かに物語り、毎日の食卓に寄り添う親近感を創出します。