PRを学び直すためのPRプランナー資格受験 2:1次試験の準備と試験編
▶▶▶このシリーズは5つの記事で構成されています
1:私の受験スケジュール編
2:1次試験の準備と試験編←今回はここ
3:2次試験の準備と試験編
4:3次試験の準備と試験編
5:この試験を受験して。CBT方式も編
【2:1次試験の準備と試験編の目次】~PRプランナー試験
1)1次試験のテキストと章立て
2)1次試験申込
3)1次試験に向けた準備
4)マイテキスト
5)マイ年表
6)マイ問題集
7)1次試験受験
8)1次試験結果
1)PRプランナー1次試験のテキストと章立て
資格試験を行っている公益財団法人 日本パブリックリレーションズ協会が編著者となっている『2022年度版 広報・PR概説 PRプランナー資格認定制度 1次試験対応テキスト』(2400円+税)が公式テキストです。(非公式テキストが存在しているかどうかは分かりません。)
そのテキストは以下の14章の組み立てになってまして、全343ページとけっこうなボリュームがあります。
第1章 広報・PRの基本
第2章 企業経営と広報・PR
第3章 広報・PR活動のマネジメント
第4章 コミュニケーションの基礎理論
第5章 メディアリレーションズ
第6章 マーケティングの基礎理論
第7章 マーケティングと広報・PR
第8章 ブランドの基礎理論
第9章 CSR(企業の社会的責任)
第10章 インターナル・コミュニケーション
第11章 IR(インベスターリレーションズ)
第12章 グローバル広報
第13章 危機管理広報
第14章 行政・団体等の広報・PR
この目次を眺めながらつらつら考えたことは、
(控えめに言っても第4・5・6・7・8・9・13・14章はよーくわかってるから勉強飛ばしちゃおうかな?)
(いやいや、それでもマーケにおけるPRとか、ブランドとPRとか新たな視点があるかもしれないからなー)
(でも、分かってる所を勉強するって何よ。読んでもさらっと終わっちゃうし)
(基礎は基礎だから、最低一周だけはしておくっていうのも有りよね)
(しゃーない。一回だけは通そうか。前のときみたいに入力方式だ)※前のとき=10年前の消費生活アドバイザー試験時
という感じで、わかってて、仕事で実践してもいる所を、やるかどうか迷いました。
試験後で思うのは、「3次試験までを視野に入れるとやっといて良かった」です。わかってるところは何度もやる必要はないですが、時間あるならば、一回通しておくことで、PR独自の章との関わり合いがわかったりすることもありました。
2)PRプランナー1次試験申込
申込は公式サイトの専用ページから。受験料は11,000円(税込)。
PRプランナー協会での仮申込とCBTSサイトで本申込と2段階あります。CBT方式が初めてだったので、ちょっとだけ戸惑いました。
3)PRプランナー1次試験に向けた準備
テキストをざっと3章分くらいまで読んでみて感じたのは、
(何が大事かわかりにくいテキストだなあ)
(優先順位付けがわかりにくいなあ)
(同じことがいろんな所で何度も出てくるなあ)
(文章だけ読んでたら分かった気になるけど何も記憶に残らんなあ私は)
大中小、上下、順位付け、箇条書きみたいなビジネスフォーマット・ビジネス記述に慣れた身には少々悩ましい気持ちになりました。こういう文章を読むだけで脳の中に構造がビシビシ組み立てられるような脳ではない、私は。という事実をひしひしと感じました。
以前、仕事上の必要性から消費生活アドバイザー資格を受験した時に、「テキスト読むと眠たくなる病」体質だとわかってまして、テキストをワードで入力して注意深く読む方式にしようかと思っていました。
なのですが、ざっと読みで上記の感想を持ったので、自分なりにテキストを入力しながら、関連付けとか上位下位概念とか優先順位とか整理していかないと、私はうまくいかないぞ、と気づいたわけです。
そこで、行の位置を入れ替えやすいExcelを使うことに決定。デジタル民に忌み嫌われるExcelのノート活用ですが、結果として今回は向いていたと思われます。
試験ともだちは「写経(書き写し)」や「何度も通読」など、人それぞれ。
時間、記憶力との兼ね合いで方法を選択されたら良いと思われます。
さらに「マイテキスト」をやってたら、(あれ、これっていつの事だっけ?)(何が起こったから何が起こったんだっけ)のような時系列での流れがつかみにくいことに気づき、「マイテキスト」完了後に手を付けたのが「マイ年表」です。
正直、「マイ年表」は非常に良かったです。
テキスト上では章が違うことも、同じ時期に起こった事項で関連がある、というような、「PRの系譜」を自分のものにするにはかなり役立ちました。
今を理解するには歴史を知るべし。って歴史上の偉人が言ってましたよね、確か。
最終的には問題の傾向や選択式に慣れるために「マイ問題集」を作り、都合5回くらい全問回答したはずです。
4)マイテキスト
まとめる時の所要時間はだいたい1章あたり2~3時間くらい。朝や夜の勤務時間前後や休日に1日1章、進めていきました。
印刷したら厚さ1.5cmとけっこうなボリュームになりましたが、印刷した後はあまり見直していません。
というか整理しつつ入力してるとかなり頭に入ってきますもんね。デジタル写経です。
「マイ年表」づくりの参照、「マイ問題集」で間違えたところの振り返り、この2つで活用しましたが、その意味ではとても役立ちました。
公式テキストみつつ「マイ年表」や「マイ問題集」をやっていたら、もっと時間がかかったと思われます。
また振り返ってみると、ここのテキスト総ざらいが2次・3次という後の試験のベースになるので、ある程度力を入れてよい場所だったかなとも感じています。
5)マイ年表
「マイ年表」は一番役立ちました&試験後も役立ってます、私には。
物事の時間の流れと、ジャンルの横の関わりがひと目でわかって、大きな流れをつかむことができました。
試験問題でも直接的に発生順序を問う問題や、因果関係を問う問題で流れの理解がベースになったりと、「時系列問題」がちょくちょく顔をだしてきますしね。
縦軸に年次、横軸に「大きな歴史/日本の歴史/海外広報メディアの動き/CDRの動き/日本の国際広報と貿易/日本の行政広報/日本の広報の動き/経団連・日経連・経済同友会・広報系団体/公害・消費者保護/メディア」と10の項目をとって、まとめたものです。
1次試験の直前見直しはこの「マイ年表」だけ、2次試験での受験勉強は時事問題以外ではこの「マイ年表」だけで行いました。
この年表、Excelで作ったあと、関連や事項のメモを書き込んでいるものですが、仕事でふと(あれ、どうだったっけ?)と確認するときの見直しにも使ってます。
企画提案内容の必然性を示したり、事例を示すときも、この中にまとめたことを思い出して話していることが多いです。
6)マイ問題集
参考になる問題例は
①PRプランナー公式サイト「参考問題(1次試験)」→このページ
②『広報・PR概説 1次試験対応テキスト』の各章の後
③『広報・PR資格試験 参考問題集』
のなかにあります。
これらをその都度解いてもよいのですが、本番に近い50問程度のまとまった量を説く練習をしたいなあと思い、非常にアナログですが、問題ページをコピーしてその裏に解答開設をコピーして、問題の紙の束を作りました。50問強くらい。
同じ問題が出るわけではないのですが、
①わかってるつもりで間違えたところを確認して復習
②発生順に並べる、組み合わせのパターンを選ぶ等、この試験独特の形式があるので、それに慣れる
のには良かったです。
7)PRプランナー1次試験受験
受験時の注意事項などは公式サイト上や試験会場で案内があるので、あまり書かれていないことを書いておきます。
✔CBT方式の説明や操作練習の数分のプログラム(チュートリアル)があって、受験前に確認できるので、その点は安心してください。
✔チュートリアルが終わったら試験開始時間より前でも受験開始できます。
✔パソコン以外に使えるものは「A4紙(メモ用)、ペン、耳栓」のみです。
✔耳栓は音が遮断できるようなレベルのものではありません。
✔解答してて不安なところにマークして、後の見直し時にすぐ戻れる仕組みは便利なので使うことをおすすめします。
✔終了時刻前でも回答完了したら試験を終了して退室できます。
そして各種の場所に格納された問題例は必ずやっておいた方がいいです。単純な選択式に加え、複数の判断を行いその正誤の組み合わせで回答する問題などがあり、わかってた方が試験時間のロスが防げそうです。
ちなみに終了後は、試験会場に一番近い温泉に直行し、そこからビールに直行いたしました
8)PRプランナー1次試験結果
無事合格でした。良かったです。
今回はここまで。
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