PRを学び直すためのPRプランナー資格受験 1:私の受験スケジュール編
▶▶▶このシリーズは5つの記事で構成されています
1:私の受験スケジュール編←今回はここ
2:1次試験の準備と試験編
3:2次試験の準備と試験編
4:3次試験の準備と試験編
5:この試験を受験して。CBT方式も編
【1:私の受験スケジュール編の目次】
1)PRプランナー資格の概要
2)私が受験した理由
3)試験スケジュールと全体合格率
4)私の勉強と受験のスケジュール
1)PRプランナー資格の概要
PRプランナー資格認定制度は、公益財団法人 日本パブリックリレーション協会が開催するもの。詳しくはホームページをご覧いただきたいのですが、概略はこんな形になっています。
※PRプランナー資格・試験公式サイトはこちらから。
〈狙い〉
一人でも多くの優れた「PRプランナー」が誕生することにより、我が国の広報・PR業務従事者の職能意識が高まり、広報・PR活動による社会の新しい発展力が生まれる
〈背景〉
広報・PRに対する期待の高まりや責務の大きさを受けて、広報・PRに携わる者の意識・知識・技能の向上をはかるべく、2007年より「PRプランナー資格認定制度」を導入し、そのための検定試験を実施
〈資格〉
①PRプランナー補:1次試験合格、かつPRプランナー補書類審査合格者
②准PRプランナー:1~2次試験合格、かつ准PRプランナー書類審査合格者
③PRプランナー:1~3次試験合格、かつPRプランナー書類審査合格者
〈試験概要〉
①1次試験:「広報・PRに関する基本的な知識」CBT方式(50問、80分、選択式)
②2次試験:「広報・PRの実務に関する専門知識」CBT方式(科目A~D各25問、A+B80分・C+D80分、選択式)
③3次試験:「広報・PRに関する実践技能」CBT方式(課題A+B、120分、記述式)
2)私が受験した理由
私の専門はマーケティングなのですが、(商品面・基盤面を除いた)コミュニケーション分野に注目した場合の実行手段の3本柱「広告・販売促進・PR」の知識・経験・ノウハウは当たり前のように必要とされ、3本柱を統合して計画実行することが求められます。
メディアも多岐にわたり、表現手段も増え、それぞれのメディアをどの目的で利用するかも、どうすると持ち味が生きるのかも、場面場面で使い分けが必要です。
以前からその傾向があったものの、特にコロナ禍になって顕著になった「体験比率の減少」というトレンドにおいて、情報の組み立ての重要度が各段に重要となり、PR系企画も増えてきて、メディア・メディアルート・のせるメッセージ・語り手などを、純粋にPRという観点から見つめたらどう見えるのかを整理したかった、というのが一番の理由です。
ということで、ずうっと実務でPR関連業務はしてきたのですが、ここで改めて、実務だけではなく体系的にPRを学びなおしたいと思ったのが、学習およびペースメーカーとしての受験の理由となります。
3)試験スケジュールと全体合格率
一年間で1~3次試験全部を受験しようと考えたので、2022年6月に1次試験を申込み、2023年5月に最終の3次試験の合否発表があるという、丸々1年かかる組み立てになってます。
また1次・2次試験は6割くらい合格するようですが、3次試験は3割程度、2022年3月時にいたっては11%という合格率で、けっこうな難関です!
▶1次試験:2022年 8月26日(金)…受験者数559人・合格率68.5%
▶2次試験:2022年12月17日(土)…受験者数260人・合格率61.9%(4科目一括合格)
▶3次試験:2023年 3月11日(土)…※公表後に記載します
※2022年9月実施の3次試験は受験者数327人・合格率31.5%
4)私の勉強と受験のスケジュール
●2022年4月:PRをまとめて勉強しようと思い立つ
PR分野の重要性が増していることを実感し、PRに関するビジネス書を買い込みました。読んでみると、実務・スキル・テクニック寄りのものと、概念寄りのものの両極端なものが多い印象。私が買った本に偏りがあったかもしれません。
そこで、(実務と概念の間の、もう少し体系化されたものが欲しいなあ)と思って探しているうちに、PRプランナー試験の存在を知りました。公式サイトを読み概要を確認し、試しに公式テキスト「広報・PR・PR概説(PRプランナー資格認定制度、1次試験対応テキスト)」を購入。
年度初めのこのあたりは、まだ仕事もピークではありません。
●2022年5月:受験決定
読んでみると、私の専門のマーケティングについて説明された部分が多く、(そこは要らないんだけれども…)と思いつつも、
✔ PRが発展した歴史や経済との関わりなどがしっかりとまとめられていること。
✔ 前職以来関わることが減ったコーポレートマターの危機管理や企業PRについて最新状況を把握できること。
が決め手となって、挑戦してみることに決めました。
資格制度には「試験日」というある種の締切が存在しますので、それが期限設定となり動機付けになるなあというのも受験理由の一つです。
勉強しなくても誰も怒ってくれないのが大人というものです。
後々、仕事との両立で茫然としてしまうような事態も発生するんですが、この時は知る由もなく。
●2022年6~7月:1次試験勉強
1次試験の申込を行い、テキストを開いて勉強を開始。目次と第3章くらいまでをざっと読んで、受験勉強のやり方を決めました。
まずは章ごとに要点を整理しながら入力し、章全体の入力が終わったら優先順位付けしたり記載順を入れ替えたりして「マイテキスト」を作るという方式です。
結果として「マイテキスト・マイ年表・マイ問題集」まで作りました。これらができた後は、公式テキストを見ることはありませんでした。
もちろん仕事もやっております。
●2022年8月:1次試験受験
8月26日に受験ということで8月10日あたりからはできるだけ試験勉強の時間を確保できるように、仕事のスケジュールも考慮して組みました。お盆もあったので、スケジュール調整はやりやすかったです。
年表を見直しながら流れをつかんだり、マイテキストの重要部分を写経したりして1日1本分のボールペンの芯を消費してた時期です。我ながらよう書いたわ!
記憶力が底をついた大人=わたしが記憶するにはこれしかないもようです。
●2022年9月:1次試験合否発表と2次試験申込
9月14日に発表があり合格。ホッとして2次試験の申込。
2次試験に向けて勉強開始、と行きたいところですが、秋から春は仕事の繁忙期。なかなか時間が取れそうにないため、時事問題中心で手を付けることに決めました。
●2022年10~11月:2次試験勉強
時事問題は試験ごとに対象期間が変わるため、今回の対象期間「2022年4~9月」に発生したニュースに関する情報(新聞縮刷版雑誌やWEBサイト)や模擬問題を折を見て探しました。公務員試験や中学校の定期試験でも時事問題があるようですね。助かりました。
この時も1次試験にならい「マイ時事表」を作りました。
秋からは出張も多かったので、時間のやりくりがけっこう大変でした。
●2022年12月:2次試験受験
自分で集めた問題をひたすら解く日々。覚えられないこと、たとえば海外の各国・各組織大統領・首相の名前、各種国際機関等の略称などなどは一覧にしました。スポーツにあまり関心がない私には、野球やボクシング等のニュースがもっともしんどかったです。
そのしんどさを超えるために、目の前の人参が欲しくて、受験日の夜に近所の大好きなお寿司屋さんを予約しました。
寿司のために頑張ったと言っても過言ではありません。
●2023年1~2月:2次試験合否発表と3次試験申込
時事問題なんとかクリアできたようで2次試験合格できました。心底ほっとしました。(もう一度時事問題やるのはほんとうに勘弁…)と思っていたので、救われた思いでした。開放されました!
ここで3次試験に向けて勉強すべきところですが、この時期は超絶忙しく、やったことは試験申込と、過去問1問をざっと読んだのみ。
秋からこの時期までほんとうに出張も多かった。まとまった勉強ができず、かなり気持ちは焦っていた時期です。
SNSで(何も出来てない)的な弱音を吐いたら、試験ともだちが「大丈夫です。間に合います」と言ってくれたのが、ほんとうに励みになりました。
●2023年3月:3次試験、勉強と受験
試験1週間前から時間をなんとか確保。「要求される基本フォームをつかむこと」を前提に数少ない過去問を解いて、試験様式に慣れる訓練だけを行いました。
●2023年5月:3次試験合否発表
まだ結果は出ていません。無事合格できてるといいのですが。
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今回はここまで。
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