PRを学び直すためのPRプランナー資格受験 4:3次試験の準備と試験編
▶▶▶このシリーズは5つの記事で構成されています
1:私の受験スケジュール編
2:1次試験の準備と試験編
3:2次試験の準備と試験編
4:3次試験の準備と試験編←今回はここ
5:この試験を受験して。CBT方式も編
【4:3次試験の準備と試験編】~PRプランナー試験
1)3次試験のテキストと章立て
2)3次試験申込
3)3次試験に向けた準備
4)現国問題と言う意味
5)問題の構成
6)3次試験受験
7)3次試験結果
1)PRプランナー3次試験のテキストと章立て
資格試験を行っている公益財団法人 日本パブリックリレーションズ協会が編著者となっている『2022-2023年度版 広報・PR実践 PRプランナー資格認定制度 2次・3次試験対応テキスト』(2600円+税)が公式テキストです。(非公式テキストが存在しているかどうかは分かりません。)
3次試験は、課題A・Bで 各3~5問を計120分で回答します。選択式ではなく、すべて記述問題です。
課題A:ニュースリリースの作成
課題B:広報・PR計画の立案作成( 「コーポレート課題」か「マーケティング課題」から1つ選択 して回答)
ちなみに2021年から試験方式が変更になったようですが、その前のことがよくわからないのでここでは深くは触れません。3次試験の経験談をSNSやブログで探すときに、前の方式経験者か今の方式経験者かという点は注意して読んだほうが良いと感じました。
さて、このテキストは全380ページですが、そのうち3次試験に関わるのは321~368ページからの47ページしかありません。
内容も「概略+模擬問題+回答見本」で構成されているので、何かを学ぶためのテキストというよりは、これまでに習得したことをベースに、この形式で回答するために「慣れてくださいね」的な意味合いが多いのではないでしょうか。
2)PRプランナー3次試験申込
申込は公式サイトの専用ページから。受験料は13,200円(税込)。
1・2次試験同様、PRプランナー協会での仮申込とCBTSサイトで本申込と2段階あります。3回目ともなると慣れたもんです。
3)PRプランナー3次試験に向けた準備
実際、2023年1月中旬に2次試験の合否発表があってから3月中旬の3次試験の受験までは、2か月しかありません。
そして私的には毎年の仕事の最盛期というか超繁忙期でして、どうやってもなかなか時間がかけられないというのが現実でした。
やらねばやらねば…と思いつつ、実際2月末までにできたのは
①3次試験の申込
②テキスト内の模擬問題を1問分読む
の2つだけ。
あ、もう一つありました。2次試験合格後、試験ともだちと祝杯をあげました。3次試験どうしよう話をしたときに、課題Bはコーポレート課題にするかマーケティング課題にするかが話題になり、というか、それすら知らなかった私は教えてもらいつつ、「私らはマーケだね」と早々にマーケティング課題一本に絞りこみました。
これは時間無いなか、よそ見することなく邁進できてよかったです。
実際は3月3日から(さーて)という感じでテキストを開いてからが勝負。
助かった点としては、リリースの作成も、PR企画・計画の立案も、普段仕事として実践していることなので、作成内容や企画内容にはそんなに不安がなく、試験で問われることに合わせて回答することに集中すればよかったことです。
ということで、参考問題を解きつつそこを獲得していこうと考えました。
4)現国問題と言う意味
参考問題は下記。
①公式サイト(課題A・Bに対して各1例)
②公式テキスト(課題A・Bに対して各1例)
③参考問題集(課題A・Bに対して各2例)
まず公式サイトの問題を解いてみたときに、参考解答例と自身の解答がけっこう違うことに気づきました。
(あれ、何で違うっけ)
そもそも記述式だし、リリースもPR企画・計画も正解があるタイプではありません。着眼が違えば内容が違って当たり前だし、正解は受験者の数だけあるとも言えます。
なのですが、どうもそれとはワケが違う。
(う~ん)
と分析してみると、わかったことがありました。
①参考解答例はかなりオーソドックスなパターンで構成されている
②参考解答例は問題で提示された情報であり記述を上手に組み合わせて構成されている
現実のリリース作成では、(もう少し記憶に残りやすい言い方はないかな)(もっと特長が際立つフレーズは?)と考える場面も多いと思います。またPR企画・計画においても、(他とは違うイベント、シナリオないかな)的なことを考えたり。
参考解答例では、言い方や具体策のアイデアで効果を高めようとする要素よりも、提示情報の中にある情報を再構成して「リリース」や「PR企画・計画」にアウトプットする色合いが強いように私は感じました。
もちろん採点時に「これはすごい!」という言い方やアイデアも大事だろうとは想定しますが、まずは「与えられた情報を正しく読み取ること、習得レベルがわかるようにリリースや企画・計画の基本線を押さえること」がベースだなと感じました。
その感覚が大昔、大学受験時の現代国語の回答と似てる感じもした次第ですが、与件をしっかり踏まえることが大事なのは実務においても当たり前ですね。
いわゆる企画提案における「ちゃぶ台返し的」なことをするなら、よっぽどそのあたりが伝わる書き方が必要になりそうです。
5)問題の構成と時間の割り振り
まずは設問構成。配点と採点の観点もテキストからまとめておきます。
【課題A:リリースの作成(25点)】
問1:見出しを書きなさい(8点)
問2:リードを書きなさい(7点)
問3:本文を書きなさい(10点)
※採点の項目:①見出し、②全体構成、③必要事項、④簡潔性、⑤適切性
【課題B:PR企画計画の立案】
問1:広報・PR計画の骨子を書きなさい(5点)
※評価基準 ①的確性、⑤論理性・構成力
問2:コミュニケーション・ターゲットを書きなさい(12点)
※評価基準 ②戦略性
問3:具体的な施策案を書きなさい(25点)
※評価基準 ③実現性、④独自性・適切性、⑤論理性・構成力
問4:スケジュールと予算配分を書きなさい(5点)
※評価基準 ①的確性、④独自性・適切性
問5:上記以外に施策アイデアがあれば書きなさい(3点)
※評価基準 ④独自性・適切性
経験談的なのを検索すると「とにかく時間がない」という声が多かったので、120分という時間をどう割り振って、合格基準に達するかもポイントになりそうです。
ちなみに私は
Aリリース30分+B広報・PR計画80分+見直し10分=120分
という構成で参考問題に取り組んでいました。
6)3次試験受験
方式は1次・2次と同じCBT方式ではありますが、記述式なのが非常に大きな違いです。試験経験者さんたちは一様に「時間が足りなかった」とおっしゃってます。
わたしも結果として「10分残って見直しするはずが、見直す時間がなかった!」ので時間不足だったことになります。
思ったより時間がかかる理由として、問題の質以外の影響が大きかったです。
①コピペできない問題
わかってたことですがコピペができないんですよ、コピペが!
問題から回答欄へのコピペ、問1回答欄から問2回答欄へのコピペ、問3内の最初から最後へのコピペ。すべてできません。
ほぼ問題文提示情報をそのまま記載する箇所があったとしてもゼロベースで入力しないといけないので、ひとまず文章書いて、前後入れ換えて、段落を成立させていく、という方式はとりにくいです。
②マイキーボードじゃないと打ちにくい問題
さらにミスタイプ問題。
いつも使っているパソコンのキーボードとは幅が違うので、ふだんはできる「ほぼブラインドタッチ」ができなかったー。
リリースの問1を問題文を見ながら入力して、回答欄見たら「ぬぎbがあyすび」的なミスタッチ続出になってました。なので、そこからは回答欄を注視しながら入力しました。
①は事前に告知されていたので覚悟はしていましたが、②は想定しておらず(しておけよ的な)最初の10分程度はミスタイプの修正に時間がかかった感は否めません。
そのほか、私の回答パソコンだけの不調だと思いますが、こんなこともありました。試験官にもお伝えしたのですが、ある回答欄で英数入力したらそのあとローマ字入力に戻らなくなったんですね。色々やってみると、別の回答欄で文字入力して戻ったらローマ字入力が復活することがわかり、行きつ戻りつ無駄な時間を使いました。何かのバグなんでしょうか。
この現象は課題Aでも課題Bでも発生し、困ったなとは思いましたが、別のパソコンや別の日に移動してやるより、できるところまで勢いでやっていくことにしました。
7)3次試験結果
ということで3次試験は終了しましたが、結果はまだ出ていません。5月になります。
発表までの2か月間、もやもやは続きますが、祈りましょう祈りましょう。
今回はここまで。
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