PRを学び直すためのPRプランナー資格受験 5:この試験を受験して。CBT方式も編
▶▶▶このシリーズは5つの記事で構成されています
1:私の受験スケジュール編
2:1次試験の準備と試験編
3:2次試験の準備と試験編
4:3次試験の準備と試験編
5:この試験を受験して。CBT方式も編(←今回はここ)
【5:この試験を受験して。CBT方式も編】~PRプランナー試験
1)PRプランナーという試験について
2)受験して良かったこと・悪かったこと
3)仕事との両立について
4)CBT方式について
5)なぜ受験体験記を書いたのか
6)さいごに
1)PRプランナーという試験について
この資格試験を受験しようと決めたとき、逃げ道をふさぐ意味で、身近な人々に「受験宣言」をしました。
多かった反応は、
①「それって何?」
②「儲かるの?いいことあるの?」
の2つ。
PRと言う言葉は誰しもが知っていますが、PRをプランニングするという役割は、やっぱりあまり知られていないんだな…。そのことを実感しました。
②の「儲かるの?」については、今時資格とったくらいで直接的に儲かる資格なんてないですよー。とお返事しました。
「いいことあるの?」については、「実務だけでやってきたから整理したいのよ」とお返事。
実際儲かっていいことあるのが一番ですが、一つの事象丸ごとを手に入れた感じの脳内状態は、けっこう得難いものだと思っています。
他には、この受験宣言を機会にPRということについて仕事以外の人とも話す機会が増えたのはよかったです。PRのPR活動です。
2)受験して良かったこと・悪かったこと
良い悪いで簡単に総括してみます。
【良かったこと】
①PRが発展してきた経緯、社会における意味がよく理解できた
②「丸ごと」を採り入れることができた
③試験日のおかげで勉強にも区切りと締切ができた
【悪かったこと】
①時間のやりくりはけっこう大変
②多少、「試験」のための勉強という要素が必要なことは否めない
良かったことはすっと書けても、悪かったことは書くのに呻吟しました。おそらく良かったことを手に入れる代替としてはこのくらい当然という気持ちがあるからだと思います。
また「試験のための勉強」ということについては、ある特定の方式で知識・技能・思考レベルを図ろうとすると、何かしらのやり方でフォーマット化された方式を採用さざるを得ないので、致し方ないというレベルだと思います。
3)仕事との両立について
この話をするにはまず私の仕事の話を簡単に。
鹿児島市にある株式会社STUDIO Kという小さなデザイン&マーケティング事務所の代表です。
代表者なのである程度時間のやりくりしやすいという点はあります。試験直前には就業時間中に勉強もしました。
とはいえ弊社では社員がオンラインセミナーを受講したり、そのための勉強や課題をやることを推奨していますので、私だけ特別というわけではありません。
テキスト理解を進めたり情報を整理したりするときは、平日7:30~9:00、19:00~21:00の時間をあてがうことが多かったです。どうしても営業時間内はいろいろな案件やアポが入っているので。週末は土日のどちらか一日は勉強にあててました。
そして直前になると終日とか半日試験勉強の仕上げに充てる日を、1次試験だと5日分くらいはどうにかこうにか確保しました。
勤務されている方は、勤務時間中の時間確保が難しいですね…その点もっと時間捻出にワザが必要になりそうです。
また継続するモチベーションについて。
勉強内容と仕事内容が直結することが多いので、学んだら話すとか、学んだことをリリースに反映するとか、そういう流れがあったのはモチベーションアップにつながりました。
インプットしたらすぐアウトプットが次の良いインプットにつながるという無限ループに入れてラクでした。
さいごに試験トモダチについて。
さらにたまたま同じPRプランナー試験をまったく同じタイミングで受験していくという人が知人の中にいることがわかったので、その人の存在はとても大きかったです。
試験終わったあとは祝杯あげながら情報交換したり、弱気な時に励ましてもらったり。ほんとうにありがたかったです。
この試験トモダチには感謝しかありません。
4)CBT方式について
CBT方式というのはComputer Based Testingのことで、従来の紙+鉛筆ではなく、出題も回答もパソコン上で行うというものです。
今はいろんな試験がこのCBT方式を採用しているようで、受験時も隣の席では別の試験を受けているようでした。
PRプランナー試験では株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ(CBTS)さんのシステムを利用されていますが、全国47都道府県すべてに計300か所以上の会場があるそうで、「試験会場は東京・大阪・福岡のみ」という世界とはまったく違う様相となっております。
ちなみにCBTSさんでは「漢字検定、日商簿記、秘書技能検定、世界遺産検定、銀行業務検定試験、日弁連法律事務職員能力認定試験、アマチュア無線技士養成課程の修了試験、インターネット検定」などなどなどなど、多数の試験運営に携わっていらっしゃいます。
申込や決済、受験、合否通知など、すべてのプロセスがインクルードなので、試験主催者も受験側も煩雑さが減ってありがたいところです。どんな試験でも鹿児島で受験できるなんてね…。ありがたい世の中です。
今回はこの方式を知れたのも非常に興味深いところでした。
ちなみに、よく国際的な学力比較で話題になる「PISA」。OECD加盟国を中心として3年ごとに実施される国際的な学力到達度テストもこのCBT方式で実施されているそうです。CBT方式を体験したものとしては、この形式に慣れているかどうか、パソコンを普段から使い慣れているかどうかも結果に影響しそうだと思いました。
5)なぜ受験体験記を書いたのか
どちらかというと忙しめな仕事をしている中でも長々と受験体験記をつづったのは、私自身が試験前にPRプランナー試験経験者さんたちのSNSやブログでの発信を参考にさせていただいたからです。
特に1次試験うけるまではイメージがつかなかったし、「3次試験の課題Bではコーポレート課題かマーケティング課題かをまずチェックしてから回答しないとダメよ」というのは経験者さんのツイッターで知ったことです。読んでなかったらチェックをすっ飛ばしてた可能性あります。助かりました。
そして、PRというもの自体が、特に地方では縁遠いものであり、広告宣伝とごっちゃにされがちで、理解されにくいところもあり、少しでも興味や関心をお持ちいただけたらナ、と思ったのでした。
このブログを書きはじめる前にリリースを1本発信したんですが、数時間後に取材依頼の連絡をいただき翌日取材と決まりました。
試験勉強の中で再確認したリリースの基本ラインはしっかり守りつつ、ちょっとずらした切り口にしたリリースだったので、即反応があってうれしいし、PRプランナー試験・資格は実務と直結、つながっているなあと、しみじみ感じているところです。
6)さいごに
計5回にわたって受験体験記をまとめてみましたが、本ブログを公開する2023年3月17日の時点では3次試験の合否はわかっておりません。
さてさて、どうなることやら。
試験ですべてがどうなるわけではありませんが、試験で学んだことはこれからの仕事に確実に影響を与えていきます。
良い機会となりました。
ではありますが、ほんとうの「さいごに」は3次試験に合格してから書くことにいたします。
7)ほんとうの「さいごに」~2023年5月22日追記
5月10日、3次試験の結果が発表され、無事合格しておりました。
3次試験の記述式ではどこまでが求められるのやら、わかってるようでわかってない感が否めず、試験終わってから発表までの2か月間、ふと思い出しては(どうかな~)と思いめぐらすこともありました。
2か月も前の話なので、どんな問題だったかそのテーマすらも思い出せないくらい記憶がうすーくなっておりますが、もしかしたら次にテキストが更新されたときに、問題と見本回答が掲載されるかもしれないので、その時は振り返りとして読んでみたいと思います。
私の場合は、マーケティングプランの一部としてPR側面を必要とするので、PRのみの専門職ではありません。だから余計に「一度、きちんと、筋と論を整理しておきたい」と思い勉強と受験につながりました。
実際、勉強したことは、日々の仕事を行う上でベースというか土壌が厚くなった、豊かになった感を実感しており、プランニングの精度もあがったかもしれません。
何より、PR=パブリックとのリレーションという意識が大きくなってきたのは、近視眼的になりがちなPR実務の中ではよい影響を与えている気がします。
とは言ってもそれは所詮当人の感想。
実務の中で実行し、よりパフォーマンスを高めることができないと、勉強も受験も合格も意味がないので、「パブリックとのリレーション」を広めて深めていきたいものです。
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長々とした体験記にお付き合いいただきありがとうございました。
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1:私の受験スケジュール編
2:1次試験の準備と試験編
3:2次試験の準備と試験編
4:3次試験の準備と試験編
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