デザインすれば売れるのか?

1~3月、いろいろなところのセミナーで、「地域とデザイン」や「地域と食とデザイン」をテーマにお話をさせていただいたんですが、そのアンケート結果などがいろんな報告書等とともに届いております。

ウレシイことも、さらに精進しなきゃなことも記されているわけですが、今回一番気になったのは「デザインのセミナーなのに、デザインしても売れないと聞いて驚いた」の一言。

なんだかそのあたりのことは、世間の当たり前にもはやなっていると思いこんでいたもので、そうか、そう思う方もいるのだなと改めて気付かされた次第です。

いや、確かにあったんです。特に地域の食品などが脚光を浴び始めてから4~7年めあたり。around2013とか2014の頃までは、ちょっとおしゃれな地域食品だったら非常に売場を獲得しやすかった時代がありました。それ自体が時代のニーズに合ってたし、まだ商品が不足していたという背景があったからです。

でも今はそうではありません。デザイン以外のもろもろもすべて大切。お店に並ぶのも、お客様に並ぶのも、そのうちデザインの割合ってどのくらいでしょうか?1割?2割?衛生的な製造でなくてはいけないし、味はもちろんのことだし、サイズ・量目も大切だし、何より製造者の気概も大切、ですよね。

だから決してデザインだけで売れるわけではないし、これまでも長く食のデザインに携わって、「デザインしただけで売れる」と言ったことはありません。

ただ一つ、忘れては行けないのは、特に消費者の方にとって、パッケージが出会い創出装置であること。いわゆるマス広告をせず、SNS等でバズったりということがないのならば、1回めの購入はほぼパッケージデザインが入り口となって作りだしています。1回めがなくては2回めも3回目も発生しえないので。

その当たりの区分、区分けをしっかりして、デザインが最も得意とするところで、デザインにがんばってもらうのが、正しいデザインとの付き合い方だし、より効果が高まるやり方です。

写真は島根県のお土産・どじょうすくいまんじゅう。ほっかむりを模したデザインがかなり精密。昔より精度が確実に上がってます。かわいい。