しごと考 手触りの大切さ 

ここのところ毎晩のように自宅キッチンで試作を続けています。
毎晩ではあるが、テーマはさまざま。
食材しばりのこともあれば、用途しばりのこともあり。
とにかく毎晩退社後に黙々と試作を続けています。

私は料理研究家などではないので、試作といってもそれはあくまで
コミュニケーションの方向性を探るためのもの。
どんな伝え方をすると魅力が伝わり用途が広がるかな、とか
どこを注意しないと食材のファンにはなっていただけない、とか、
そのあたりが試作の主眼点。

自分の手で触って、包丁で切って、塩して、
時間おいて、炒めて、盛り付けて、食べる
という一連のプロセスを何タイプもやってみると確実にわかることがあって
それは手のひらや指がいろんなことを感じてくれるからです。

自宅で、というのもポイントのひとつで
オフィスでもできるのですがそれは仕事モード。
自宅だと完全に一ユーザーモードに自然となっているので
気づくことが殊更多いのです。

昨今、地域活性化の名の下で、地域食材を活かしたり、
それのブランド化を図ろうとするときに
メニュー開発してパンフレットにしたりWEBに載っけたりして
「これで我が食材も地域ブランドに!」とか言いがちなんですけれども・・・。

実は食材の活用を促すにあたって、その活用を阻害する要因には
どんなケースでも4つのメイン課題があるんですが
「レシピ問題」はその4つにも入らない、本質的には下位の課題。

アンケートも、アンケートの設計から間違ってるいわゆるシロウトチョウサだし
答えやすいから「食べ方がわからない」が上位にくる、
ただそれだけの話しなのに、なまじ数値として出てくると信じちゃう。

「アンケートで食べ方がわからないって言ってる!」
→レシピを作ってもらおう。プロアマ含めて料理好きな人に依頼する。
→よくわからない創作料理めいたレシピがでてくる
→みんなそろって写真撮影してパンフレットやWEBつくって「良かったね」
→ほとんど利用されないし、食材活用も広がらない
という「負のサイクル」に突入するパターンはよく見るところであります。

公的な施設にいくと、その残骸のような
ペラペラパンフが乱雑に積まれていたりする、アレです。
レシピも役立つ場面はあるけれども決して万能ではない。

そんなふうにならないように、
関わるひとたちはちゃんと食材と向き合って、手で感じて
そして現在のキッチン事情やお買い物事情も想像しながら
やっていったほうが道が速く見えてくると思うなあー、
と思いながら、毎晩の試作を続けております。

35度超えるらしいですが、
STUDIO Kは今日も元気に営業してます。

中島